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『スポーツ好き』は、スポーツ業界を変革するか?

こんにちは。中島です。

これはこの業界のかなり大きなテーマかなと思いますが、
僕個人の意見でいうと『スポーツ好きは、スポーツ業界活性化に対して、決定的な要因ではない』という見解を持っています。

以下に理由を述べていきます。

理由①スポーツ好きは、スポーツ好きの偏見眼鏡で物事を見がち

実際僕自身、リクルートからスポーツ業界にきて、感じている大きな特徴をあげるとすると、スポーツ業界の人はみんなめちゃめちゃスポーツ好きです。笑

リクルートにいる人は広告好き!みたいな人も少しはいますが、
全体に照らすと大きくはありませんが、スポーツ業界はほとんど多くの人がスポーツ好きです。

そして、これは時に良くないことがあります。

例えば、僕自身JリーグのビジネススクールであるSHCに通っていて、
「日本のどこかにスポーツクラブを作り、事業成長を描け。」みたいなテーマでした。
5人1組のグループワークで、みんなスポーツ好きでした。

グループで議論していく中で驚いたことが、
『スポーツクラブ=価値がある』というのが、なぜかもはや当たり前の前提として議論が進行されていて、とても驚かされました。

もちろん僕もスポーツは好きです。
が、その地域にいる全員がスポーツクラブを必要としているとは思いません。

スポーツ好きということが、こんなにも視野を狭めるのか…と驚いた瞬間でした。

そして、「本当にスポーツがその地域に必要とされているのか?もっと誰に必要なのかを議論すべきでは?」という議論を持ち出した僕でしたが、僕以外VS僕みたいな構造になってしまい、メンタル強めの僕だからまだしも、メンタル普通の方だと丸め込まれてしまい、生産的な議論ができないのでは…?と思いました。

理由②今こそ、スポーツ好きでない顧客を巻き込みたい


1つ目に付随しますが、
それは先程の理由に等しいですが、スポーツ好きはたくさんいるので、むしろスポーツ好きでない人の視点を盛り込みたいからです。

世の中の市場調査をすると、
スポーツを好きな人と同じくらいスポーツが好きではない人がいるはずです。

スポーツを好きな人は、そもそも自分がスポーツが好きなのでなかなか好きではない人の立場、目線にはなりにくいです。

スポーツ好きはたくさんいるからこそ、
スポーツ好きでない人の視点が必要だなと思います。

例えば、フットサル に限って言えば、「フットサルが盛り上がるにはどうすれば?」みたいなテーマがあったとします。
フットサル関係者で議論すると、だいたいFリーグを活用してみたいな話になりがちです。

そうなってしまう理由は、
みんなフットサルを第一線で関わっていて、「フットサル(Fリーグ)=価値がある」という方程式が成り立ってしまっているからです。

しかしながら、1歩ひいてみると、
現状Fリーグは日本社会にとって価値があると現状言えるものか?というと、正直怪しいものでもあるというのが個人的な意見です。
それはFリーグの経営状況にも反映されています。

フットサルというスポーツで言えば、
僕はもっとフットサルをスペースとしてより利活用できないか?を模索しています。つまりフットサルをする人以外を集客する路線を検討していきたいと思っています。

理由③スポーツ業界外の視点で、スポーツ業界のマネタイズの幅を広げたい

僕が今、「スポーツ業界で誰と働きたいか?」と聞かれたら、
しっかり自分で考えられて、手を動かせて、稼げる(マネタイズできる、事業を作れる)人と働きたいと答えます。

良い悪いはさておき、
スポーツ業界の今までのマネタイズは、やればやるだけ儲かる事業モデルでした。

例えば、スクールを開催してとか、大会を開催してチケットを売るとか。

それはそれで素晴らしいビジネスモデルですが、この事業モデルで戦ってると事業としては上限がきます。

このビジネスモデルは売り上げを上げるために人手が必要です。
しかし、人を集めてマネタイズするモデルは一方でその箱(Jリーグで言えばスタジアム)のキャパシティを超えてはマネタイズできないという限界もあります。

そういうやればやるほど売上の上がる事業モデルを前提に事業展開していない人と議論すると、非常に思考の幅が広がります。
その意味で、僕個人で言えばスポーツどっぷりの人よりも、もっと事業を作れる人と働きたいと思っています。

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ただし、今スポーツ業界を変革していこう!変えていこう!そういう気概を持っているメンバーからすると、精神的に辛い部分も少なからずあると思います。

僕自身も、フットサルの予約システムを昨年リリースした時は「どうせ無理だ」とか「絶対失敗する」とかたくさん言われました。

そういう時に支えになるのは、「スポーツって最高だよな」っていう感情的な部分で、そういうところは自分をモチベートする要因にもなります。

その意味で僕自身もスポーツ好きですし、パワーになると思っています。

スポーツは本当に最高で、エキサイティングです。




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