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フットサルトップリーグ「#Fリーグ」人気が出ない、1つの大きな理由

久々に素晴らしいマーケ系の記事読んだなあと思いまして、これに乗せてFリーグというフットサルのトップリーグに対しての僕なりの意見を書いてみようかなと思います。

非常にまずいFリーグの今

ご存知の通り、Fリーグは下降の一途を辿ってると言っても過言ではないかと思います。

場末感がやばいですね・・・苦笑
いうまでもなく、なかなか厳しい状況です。

Fリーグの大きな課題として、まず課題設定を間違えている

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Fリーグは課題が何かをという問いがよく出ますが、僕はまずFリーグ(クラブも含めて)は課題設定を間違えていると思います。

早速引用しますが、
この文言が基本的には全てを物語っていると思いますが、

優れたブランドは、もれなく顧客の"Job (片付けるべき仕事)"を解決している、のです。もしくは主語を変えると、顧客は、優れたブランドを雇うことで、自身の"Job"を解決している

「Fリーグってなんのために存在してるの?」ってことに答えを持っていないのが今のFリーグだと思っています。

毎年、何十万という新商品が出されては、何の記憶にも残らず消えていくのは、明確なJobの理解がないままに製品開発をしてしまっているから、というケースが殆どです。

たまにFリーグ界隈で、「Fリーグを広めるためにツイートを回してください!」というツイートを拝見しますが、要はそこではない可能性が高いと思ってます。

穴の空いたバケツにどんだけ水を入れてもたまらないように、「Fリーグってなんのために存在してるの?」この問いに答えられていない中で、どんだけ新しい顧客にアプローチしても継続的な観客は増えません。

つまり、どんだけ新しい人を呼ぼうとも、そもそも穴が空いている(価値が定義されていない(お客さんを定義できていない))から観客は増えません。

「サービスとは穴の空いたバケツであり、マーケティングという蛇口から新規ユーザーを流し込んでいる」

露出が増えても人気の増えないFリーグ

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これを裏付けているのがABEMA TV。

ABEMA TVがFリーグを放映することで間違いなく、新規層への露出増はかないました。
が、観客は減り続けました。

つまり、Fリーグの根本課題は「認知率」ではない。可能性が高いということです。

じゃあどうするか。

"分かる"の語源は、"分ける"から来ているそうです。あまりに大きくて全体像が見えないものでも、細かく"分けて"いけば、いつか"分かる"ようになる、ということでしょう。分け方には掛け算に分ける方法と、足し算で分ける方法がります。

僕自身の仮説としては、
以下に分けると課題は「購入率」「購入頻度」つまりリピート率に該当する部分にあると思っています。

売り上げ=人口*認知率*購入率*購入個数*購入頻度*購入単価

そもそもFリーグは認知率が低いのか?

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では、そもそもFリーグは認知度が低いのか?
というと必ずしもそうではない
と思っています。

それよりもFリーグは認知の質が低い。

認知に関する捕捉として、認知の質に関しても考える必要があることに注意して下さい。P&Gで主に調査している時には、以下の3つの種類の認知を測っていました。
1 Top of mind認知率 消費者が真っ先に思い浮かべるブランド認知
2 Unaided認知率 消費者がヒントなしで覚えているブランド認知
3 Aided認知率 こちらからブランド名を言うと思い出せるブランド認知
布用の消臭スプレーのブランドを思い浮かべて下さい。50%ぐらいの方が、"ファブリーズ"と真っ先に頭に浮かんだと思います。つまり、ファブリーズのTop of mind認知率は50%となります。真っ先に浮かんだのはリセッシュだったけど、ファブリーズも当然知っている、という人が20%ぐらいいるかもしれません。この場合、50%+20%=70%がUnaided認知率となります。ヒントなしでは思い浮かばなかったけど、今この文章を読んでファブリーズってあったなー、と思い出した人がさらに20%いるとします。そうすると、70%+20%=90%がAided認知率です。100%ー90%=10%が、ファブリーズを全く知らない人たちとなります。

ここら辺はさすがですよね。

Top of mind認知率でFリーグが上がることはまずないと思います。
簡単にいうと、「プロスポーツリーグといえば?」という質問でFリーグが上がってくることはほぼない。

Jリーグといえば、あの大きな会場でサポーターの声を聞けるのは最高だよね!
Bリーグといえば、やっぱりあの早いスピード感での試合展開!BGMも熱くて盛り上がる!
ベイスターズといえば、オリジナルのビールを飲みながら居酒屋みたいに使えるよね!

Fリーグといえば・・・?

じゃあ、Fリーグはどうしたらいいのか?

ここに立ち返ります。

「なんで Fリーグは存在しているのか?」
「 Fリーグが存在することで誰のどんな課題を解決しているのか?」

この問いへの課題がまずFリーグは答えないといけない大きなポイント。

優れたブランドは、顧客の"Job (片付けるべき仕事)"を解決している、から
優れたブランドは、顧客のJobを解決するので、顧客から選ばれる。(ブランド選好される) そして、顧客にとってのJobの発見から解決までの一連のプロセスをマーケティングと呼ぶ。これがマーケティングの本質であり、マーケターの仕事の全てです。ということは、Job発見方法と、解決方法に至る思考法さえ手に入れば、立派としたマーケターとなることが出来るわけです。

そして、そのヒントは今いるFリーグの顧客にあると思います。

つまり、顧客と会話しまくる。
なんでJリーグじゃなくてFリーグなんですか?なんでディズニーランドじゃなくて、Fリーグなんですか?

Jobは顧客との徹底的な会話の中で発見されなければなりません。会議室でブレインストーミングして出すものではないのです。ここで、顧客との会話に関して理解しておかなければならないことがあります。顧客が自らの抱えている真のJobを正しく語ることはまずない、ということです。
では消費者との会話はどのようにすればいいのでしょう?何を聞いて、いかにしてJobを発見すればいいのでしょう?答えは、消費者にダイレクトにJobを聞くのではなく、実際に取った行動に関して質問をし、Jobの仮説を立てる、です。
意識的にせよ無意識にせよ、消費者が特定の行動をとっているのには、その裏に何らかしかの理由が存在します。その理由を、機能面だけでなく、文脈も踏まえた情緒面まで含めて根ほり葉ほり聞きまくることが会話の秘訣となってくる。

ここら辺を顧客との会話でとにかく聴きまくる。

その次のステップで、じゃあFリーグだからこそできることってなんだろう?
この文章で言えば、POD(Fリーグならではの強み)ってなんだろう?と。

特に製品を開発する際に最も重要となるのが、このPODです。直訳は、"異なる点"ですが、意味合いとしては、顧客が求めており、かつ競合に対して自社だけが持つ優位な点、となります。
なぜPODが重要かといえば、消費者があまた存在する競合製品ではなく、自社の製品をわざわざ選んでまでJobの解決を図ろうとする直接的な理由となるからです

今のFリーグはPODは間違いなく不明瞭です。
もちろん頑張っているとは思いますが、世の中の人からするとなんかやってるねくらいの印象を多くの人がうけていると思います。

つまり、「Fリーグってなんのために存在してるの?」ってことに答えを持っていない。つまり、顧客のJOBを解決していない。

一生懸命活動はしているものの、バケツに穴が空いているので水はたまらない。そんな状況です。

Twitterを頑張れ!とか、もっと広告を使えよ!とかそういう小手先のテクニックはその先。

まずはなんでFリーグが存在しなくてはならないのか?顧客のなんの課題を解決しているのか?そういう問いに答えたいですね。

このnoteは本当によくまとまっているなと思いましたので、ぜひ読んでみてください。

もう一段踏み込んで、具体的に僕の考えをこちらの記事に書いてみました。









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