2016年 17冊目『たった一通の手紙が、人生を変える』
ちょうど年度末に直筆で大事な手紙を書きたい方がいたので、手に取りました。
基本的なところから応用まで参考になりました。
ケース別の章立てになっているので必要な項目だけ読む
というのも可能です。
最後に著書の水野敬也さんの手書きの手紙があります。
驚くほど字が下手なのです。
だからこそ、実践してみようって思える本でした。
目次と参考になったポイントを書いておきます。
文章を書く上で一番大切なこと:お世話になった人へのお礼状
・相手に読ませる前に、どれだけ修正しても良い。
・人に見せて、課題を指摘してもらう。
・文章が具体的で、ウソがない(人はウソに敏感)
・手紙を書くのを楽しむ。
1 最初の一文で相手の不安を解消する:仕事依頼の手紙
・相手からの警戒を解く(ガンジーのヒトラーへの手紙の冒頭)
・こちらの素性を明記する。
2 自分を喜ばせるのではなく、相手を喜ばせる:抗議の手紙
・自分を喜ばせる代表例は「自慢」と「批判」
3 肉親をお客さんとして扱う:親から子への手紙
・まず相手を喜ばせる文章を書き、後半に依頼内容を簡潔に書く。(ベルの娘への手紙)
4 相手の信用を得るために、礼儀を最低限おさえる:手紙の礼儀作法
・最初と最後が礼儀正しい(「拝啓」で始まり「敬具」で終わる)
・礼儀を重視すると、相手の心を掴むてがみにならない
5 儀礼的な手紙こそ、相手を尊重する一手間を:年賀状など
6 あなたのファンですは、あいてのさーびすにならない:ファンレター
・相手を喜ばせることに徹底している(例:文章量が多い)
・本音である。
・相手の作品がいかに自分の人生に良い影響を与えているのかを具体的に書く。
7 難易度の高い依頼では、誠実さと自信を伝える:お金の援助依頼、著名人に会う
・自分の広告だと思い細部にこだわる。
・誠実に加え、実績を盛り込み信用を得る(川端康成の親戚への借金依頼)
・相手のメリットを考える。
・相手が依頼を受けやすくなるような工夫をする。
8 相手の要求を断りつつ、嫌われない方法:断りの手紙
・最初に結論を伝え、断らざるを得ない事情を具体的に書く。(漱石の借金断り)
・相手にできることを伝える。
9 手紙におけるユーモアは愛嬌をマスターする:お見舞いの手紙
・書いたユーモアが相手にとってネガティヴでなかた検証する。
10 相手の怒りの矛先をすべて想像する:謝罪の手紙
・言い訳をしない。
・怒りの矛先を想像し、1つ1つ謝罪していく。
・迷惑の原因を突き止め、解消の具体的行動を伝える。
11 パートナーへの手紙は永遠の愛を言い換える:ラブレター
・ずっと好きだと言うことを言い換えて伝える(レーガン、ジョブス)
・最後は照れずに、真顔で愛を伝える。
12 手紙に隠された、人生を変える力:感謝の手紙
・自分の幸福度が上がる。
・自分の仕事や他者に対する姿勢が変わる。
・相手への要求は一切せずに、感謝の言葉だけを伝える。
13 最高の手紙を書き続けるために、エゴではなく愛を選ぶ
さいごに
・相手の立場に立ち、相手を喜ばせる。これにつきる。
・遺書で、死後も人を喜ばせようと努力する姿勢は、
最も美しい愛の形である。
▼前回のブックレビューです。
▼新著『業績を最大化させる 現場が動くマネジメント』です。
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