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『ジョブ理論』

この記事では、「People Empowerment/人のやりたいことを見つける」と「Project Management/チームで仕事を進める」というどちらのテーマを学ぶにも共通してオススメの書籍をご紹介します。

『ジョブ理論』は、イノベーションのジレンマのクリステンセンの本です。
とても良い本です。ビジネスを立ち上げたい方、ビジネスを拡大したい方は必読の本です。


顧客が「商品Aを選択して購入する」ということは
「片付けるべき仕事(ジョブ)のためにAを雇用(ハイアー)する」ことである。

というのが、この本が伝えている事です。
このジョブは、リクルートの「不」と類似の概念ですね。
ドッグイヤーした箇所をメモしておきます。

ジョブとは何か
成功するイノベーションは、顧客の成し遂げたい進歩を可能にし、困難を解消し、満たされていない念願を成就する。


・また、それまで物足りない解決策しかなかったジョブ、あるいは解決策がなかったジョブを片付ける。
・ジョブは機能面だけで捉えることはできない。社会的及び感情的側面も重要であり、こちらの方が機能面より強く作用する場合もある。
・ジョブは日々の生活のなかで発生するので、その文脈を説明する「状況」が定義の中心に来る。
・イノベーションを生むのに不可欠な構成要素は、顧客の特性でもプロダクトの属性でも新しいテクノロジーでもなく、「状況」である。
・片付けるジョブは、継続し反復するものである。独立したイベントであることはめったにない。

<ミルクシェイクを朝に買う男性のジョブは何か?
ミルクシェイクを休日夕方に幼い子供と一緒に買う男性のジョブは何か?>
・ジョブはつくり出すものではなく、見つけ出すものだ。

・顧客があなたのプロダクトを選ぶ本当の理由を理解しているか?
・なぜ顧客が別のものを選ぶのか理解しているか?

・SNHU:サザンハンプシャー大学の通信課程は、16年までの過去6年の成長率は平均34%。そして、リンクトイン、スタバよりも世界屈指のイノベーションに飛んだ組織として挙げられています。
・彼らは通信教育で学位を取りたい希望者に対して、全てのビジネスプロセスを変えたのです。それは、問合せから10分以内での返事であり、奨学金や過去の単位を、人の状況に合わせて回答することであり、卒業後のキャリアの説明であり、そして、卒業式に出られない人に大型バスで全国を回り昔ながらの額入りの卒業証書を渡す事でもあるのです。
・そして、卒業証書を渡し、この証書は誰のために?と問うと、子供のために、母のためにという言葉があるのです。
・しかも何よりも、彼らのジョブは、大学を卒業してキャリアップする事なのです。だから一人ひとりに個人アドバイザーをつけ、フォローして卒業まで辿り着かせるのです。

・つまりジョブを特定し、機能的、感情的、社会的という3つの側面で体験を構築し、ジョブ中心にプロセスを統合しているのです。
(→これは、私が書籍にも書いた「KPIマネジメント」と全く同じですね。)
・ジョブは無(そのジョブをあきらめている人)と競争すると良い。
・ジョブをハンティングする。
・顧客が言わないことを聞き取る →顧客の行動プロセスから分析する
・上述のようにジョブ中心に組織を作る

とてもお薦めです。


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