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2022年 38冊目『水を光に変えた男』

友人の萩野進介さんの初の書きおろし小説です。
彼はリクルートワークス研究所のWorksで野中郁次郎さんの連載などを担当しているライターです。
野中郁次郎さんの推薦帯もあります。
羨ましいです。


でも、野中先生が推薦するに相応しい読み応えあり面白い小説でした。
主人公は福沢桃介。
貧しい家から母の才覚で慶応に進学でき、
体育祭で福沢諭吉の目に留まり、
娘婿に入ります。

話の中では、そこに別の女性が出てきて、物語に彩を添えます。
株で才覚を発揮し、
それを元手に電力事業
それも水力発電に取組みます。

福沢諭吉は株を禁じていたこともあり
桃介は、大変な場面で、諭吉の支援が無くなり
破産寸前まで行きます
※諭吉が桃介の事業の成功に嫉妬していたかもという話もあります

仕事を強引に進めるので、敵も少なくありません。
しかし、部下や学生時代の友人たちは最後まで味方です。
海外の技術を積極的に導入し、金を投資し、水力発電を実現するのは爽快です。

エジソンがアメリカで強引に仕事を進めた話を思い出しました。
ページをめくるのが楽しみだった小説です。
さすが筆力ありますね。

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