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2016年 16冊目『仕事の技法』
田坂広志さんの新著です。
今度のTTPS勉強会の課題図書です。
Sさんから私がスーもカウンター時代にメンバーと一緒に作った
マネジメントの仕組みTTPS(徹底的にパクって進化させる)と
類似点が沢山あると勧めてくれました。
相手からの「言葉以外のメッセージ」を感じ取る。
この1つの技法を身につけるだけで「仕事力」は、圧倒的に高まる。
と帯にあります。
・職種を超えた根幹的技法として「対話」の技法がある。
・重要なのは「言葉のメッセージによる対話(=表層対話)
ではなく、「言葉以外のメッセージによる対話(=深層対話)」
である。
・「深層対話力」という「仕事力」を身につける事ができれば
飛躍的に「仕事力」を高める事ができる。
・「深層対話力」を身につけるには、会議、商談直後、
1日の終わりに「反省:経験したことを、冷静に、
理性的に、省みること」で習得ができる。
・この「反省」の習慣をつける事が重要である。
これを筆者の経験やエピソードなどを通じて作成した模擬事例で
理解が進むような構成になっています。
また、大事なフレーズがゴシック体(太字)になっています。
いくつかピックアップしておきます。
・「働く」とは「傍(はた)」を「楽」にすること。
・仕事においては 相手の「作業」を楽にしたかだけではなく
相手の「心」を楽にしたかを、振り返れ。
・相手の言葉のメッセージと言葉以外のメッセージの違いを感じ取れ。
・「深層対話力」が身につく本の読み方は、
:走馬灯リーディング:自分の実体験で追体験しながら読む。
:即実践リーディング:学んだことをすぐに実践する。
・「反省会」においては、時間の流れに沿って「追体験」を行え。
・「追体験」においては「相手の視点」に徹し
「相手の心の動き」を想像せよ。
・「直後の反省会」においては優れた上司・先輩から
「深層対話の視点」を学べ。
・1人での反省においては、自分の心の中の「小さなエゴ」に留意せよ。
・事前の場面想定を行え
・何気ない視線や仕草で「無言のメッセージ」が伝わってしまう
「怖さ」を知る。
・優れた「深層対話力」の背後には、必ず「温かい人間力」と
「深い人間観」がある。
以下が目次です。
これを読むだけでもアウトラインが理解できます。
序:「仕事の技法」の最も根幹的な技法とは何か
1:すべての分野で役に立つ「仕事の技法」は「深層対話の技法」
2:「仕事のできる人」は必ず身につけている「相手の心を感じ取る技法」
3:「心配り」や「気配り」の本質は「言葉以外のメッセージ」を
感じ取る力
4:相手の「真意」や「本音」を感じ取る「深層対話力」
5:「言葉以外のメッセージ」こそが相手に伝わってしまう
6:本を読んだだけでは掴めない「プロフェッショナルの技法」
7:「深層対話の技法」が身につく本の読み方
8:多忙な日々の中でも深層対話力を身につける「反省の習慣」
9:商談や交渉、会議や会合の直後に必ず行うべき「追体験」
10:「追体験」において求められる「視点の転換」
11:相手の表情、仕草、動作から感じ取る「言葉以外のメッセージ」
12:優れたプロフェッショナルから学ぶべき「深層対話の視点」
13:「1人での反省」がしばしば陥る「解釈の誤り」
14:究極の「深層対話力」を身につける「深夜の反省日誌」
15:「深夜の反省日誌」において見つめるべきは「自分の心の動き」
16:相手から必ず見抜かれる心の中の「操作主義」
17:「直後の反省会」を効果的にする「場面想定」の技法
18:「場面想定」の習慣で身につく最も実践的な「戦略思考」
19:「無意識に相手に伝えているメッセージ」に気がつく
高度な「深層対話の技法」
20:最も成熟した「深層対話力」は「聞き届け」の技法から
21:すべての仕事において活用すべき「深層対話力」
22「心理学」を学ぶだけでは決して身につかない「深層対話力の技法」
23:「深層対話力」とは極めて切れ味の良い「諸刃の剣」
さらに「仕事力」を高めたい読者のためにー自署を通じてのガイド
TTPSの振り返りの仕組みと様々な類似点がありますね。
お勧めです。
▼前回のブックレビューです。
▼新著『業績を最大化させる 現場が動くマネジメント』です。
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