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2024年 8冊目『降伏論』

降伏論、❝幸福❞ではなく❝降伏❞です。

UNIPOSの代表の松島さんから勧められて手に取りました。

もう既に何人もに紹介して、皆が読んで良かったと言っています。

❝降伏❞とは、「できない自分」を受入れる。こと。

うまくいかない。結果が出ない。ついてない。

これらはすべてあなたの意思決定の結果。

心が抵抗する先に金脈がある

成功したければあきらめろ

こんな言葉が本の表紙に並びます。

信頼する人に勧められなかったら手に取らないです。

UNIPOSの代表の松島さんはたくさん本を読む人で、
過去何度か、この本面白かったですねと情報交換しているのです。

今回も読んで正解でした。

著者の高森勇旗さんは、元プロ野球選手。

結果が出ないのでタイミングや運の問題だと考えていました。

自分には可能性があり将来は明るいと信じていました。

思っているだけではなく、練習も必死に取り組んでいたのです。

成功するために週6で過酷なトレーニングに取り組んでいたのです。

しかし、6年間で首に。

試合で通算ヒット1本。

これ以上できないくらい一生懸命やったのに報われなかった。

しかし、高森さんは言います。

この考えは、「どうすれば結果を出すことができる」を
諦めた者の思考回路だというのです。

一生懸命は、現実を直視せず、結果に至るための具体的な方法
を考えることを諦め、冷静さを失った者たちが生み出す
幻想の世界だ。
この人たちは怠惰で結果が出ない人を見下し、
あの人たちとは違うと主張し、
結果が出ているAグループと同格に自らを扱う。
結果が出ていないのに「でも一生懸命やった」と言い、
やり方を変えず、同じプロセスで次の機会に臨む。
次回、結果を出すための秘訣は「もっと、一生懸命がんばる」だ。
こういった人たちの周囲の評価は高い。
特に、結果と同じくらい(取組み)姿勢が評価される
キャリアの序盤では、といわけ評価が高い。
結果を残さなくても、評価や承認が十分に得られる。
キャリアの中盤になってくると結果がでないことが
明らかになってくる。
しかし、そのことに触れる人はあまりいない。
今まで姿勢を評価していたので、結果評価を下しにくくなっている。
だから周囲の評価は高くはないが、低くもならない。
しかし、こうなると結果が出ないという現状から
真正面に向き合う事は困難になる。
プロだとしばらくすると首になる。
結果が出ないのは運が悪いわけでもなく、
タイミングが悪いわけでもない。
結果を出したければ
「俺は、こんなもんかもしれない」とあきらめることだ。
「今の自分では、永遠に結果を出すことはできない」と
降伏することができれば、そこから成功への道は一気に開かれる。

各章は

1 いますぐやる

2 考えずにやる

3 具体的にやる

4 価値の本質に気づく

5 言葉を変える

6 相手を勝たせる

7 自分を働かせる

8 自分の在り方を決める

9 自分の状態を高める

このタイトルを読んで、わかるわかると思った人は、降伏していない。

高森さんは、プロ野球時代600万円弱の年収だった。

プロ野球選手としては最低クラスの年収だった。

数千万円の人になろうと思い、そのようなビジネスパーソンに
話を聞きに行った。

そして、その話を自分なりに「解釈」しようとした。

たとえば、金持ちは電車に乗らないので、車で移動するようにしたらよい。

この言葉を聞くと

「でも、お金が無い」

「でも、成功した人が全員そうしているわけではない」

これらは全て、プロ野球選手として成功しなかった人の頭で
判断している内容。

いますぐやる

考えずにやる

具体的にやる

もしない

そして、何も変わらない

自分で解釈したらその逆をすると良いとアドバイスする

高森さんは、「どんな本を読んだらいいですか?」には

必ず、カーネギーの人を動かすを3回読んだら人生変わります。

と答えるらしい。

本を購入する人が20%

次回、読みましたと回答する人が3%。

この本の中で名前を覚えるというパートがあるけれど、
名前で呼んだ人は誰もいない。

まず、ほめるというパートがあるが、まずほめてきた人もいない。

学んでも行動をしなければ、時間の無駄。

2章の終わりにこの章のまとめが書いている

・自分のこれまでの意思決定をポンコツであったと認める

・新しい事を始める時に「でも」という言葉を使わない

・「でも」が頭の中に浮かんだら、即座に違う言葉で打ち消す

・「やりたくない」と思ったら逆張りをする。
それが従来の思考の外側につながる

・誰かの真似をする時は、その人のすべてを真似る。
「いいところ取り」はしない

・やると決めたら、「できるところから」ではなく、
「端から端まで」すべてやる

→最後の2つは、TTP(徹底的にパクる」で大事なのはTTという話と同じ

3章の頭にはドラッカーの言葉がある

・成果、すなわち仕事からのアウトプットを中心に考えなければならない

 技能や知識など仕事へのインプットからスタートしてはいけない

 それら(技能、情報、知識)が道具にすぎない

この本、かなり良いですね。

▼前回のブックレビューです。

▼新著『業績を最大化させる 現場が動くマネジメント』です。

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