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2021年 5冊目『日本文化の核心』


ジャパンスタイルを読み解くという副題があります。
松岡正剛さんの本です。



帯には、この国の深い魅力は本当に理解されているのだろうか
とあります。
松岡さんの『日本という方法』という本があります。
大好きな本です。
それと同じ匂いがしました。

独自の方法論で日本文化の本質を見通す松岡日本論の集大成とあります。
日本という方法の更にイケテイル本だと思いました。
実際そうです。

ドックイヤーを付けた場所を残しておきます。
ジャパン・フィルター
・客神フィルター
・米フィルター
・神仏習合フィルター
・仮名フィルター
・家フィルター
・かぶきフィルター
・数寄フィルター
・面影フィルター
・まねびフィルター
・経世在民フィルター

日本文化の正体は必ずや変化するものにあります。
漢字を音読みと訓読みに自在に変えて、音読みにはのちの万葉かなにあたる使用法を芽生えさせたのです。

古今和歌集の紀貫之の発明
→真名序で中国における漢詩のルールと仮名序で日本の説明を併記
日本の生活文化の基本は「しつらい」「もてなし」「ふるまい」

くにぶり
唐物荘厳→くにぶり→六古窯(信楽、瀬戸、備前、丹波、筑前、常滑)
余白の多い水墨画(如拙、雪舟、相阿弥)
日本の鎖国は正確には海禁という
中国離れで産まれたのが加茂真淵、本居宣長の国学
日本民俗学で、柳田国男は、日本人は山人、海人、常民(百姓)、遊民(商人)

日本の信仰はシンクレティズム
→混淆的信仰観
神さまの商売
→神の権威、力、はらたき、しわざ、神としての地位、神であること、もしくはそのもの。
神と鬼が互いに入れ替わる瞬間がある。静と動は一対。和と荒との併存が、日本の精神やルーツと深く関係している。
ほしがる高天原と辞する出雲。オオクニヌシが折れて国譲り
大和朝廷は荒ぶるスサノオの系譜で作られたディベロッパー型の出雲の国のモデルがあったからこそ、それを譲り受けて誕生した

センターに対するオフセンター。負け犬感覚ではなく、負い目を許容する。惻隠です。だから判官びいきや寅さんがんばれになる。
小川さんは西岡棟梁が目の前でカンナかけを見せ、厚さ1ミリにも満たない向こうが透けて見せるようなカンナ屑1枚が古今伝授だったと述懐している。

世阿弥は物学と書いてものまねと読ませた
世阿弥は稽古をすることをもって「まこと」に近づいていくことを「まなび」とした

日本で「国家」という文字を最初に残したのは聖徳太子の十七条のの憲法
→百姓有礼、国家自治

家の死を見つめた森鴎外
→阿部一族は必読

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