2021年 48冊目『チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学』
小川さやかさんという人類学者が香港のタンザニア人がたくさんいるチョンキンマンションに長期生活してまとめた本です。
大宅壮一ノンフィクション賞、河合隼雄学芸賞を取った本です。
面白いです。
私、少しだけタンザニア人の情報を持っていました。
・タンザニア人は、行動が早い。
→中国でタンザニア人が好きなブランド(偽物)が安く買えるとわかったら、周囲から金を借りて飛行場に動くぐらい、早い。
・タンザニア人は、金が必要になった際に、貸した人から取り立てるのは恥ずべき行為だと考えている(返せるのであれば、返しているから。返せない人から取り立てるのはあり得ない)
・金を借りれる人が尊敬される
という事前情報を持っていました。
この本読んで、さらに面白い話がいっぱいです
各論で面白すぎます。
・Ujanjaが大事
→これは賢さという意味で。だますだけではなく、うまくだまされるのも仲間の中で稼ぐのには大事。
・個人にはいろいろな事情があるのだから、細かいこと(こうすべき、正しいのはこれ)をいうのは止めよう
・何かの「ついで」にできることはやってあげる。
でもわざわざわはやらない
対等なビジネスパートナーが重要
・商売が欲しいと、何度もいくと、相手は子分のように扱う。だから相手が会いたくなるまで行かない。
・彼らがインスタやったりするのは、実は商売!
→イケテイル場にいる、イケテイルネットワークにいる。商売頼むなら彼に!
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