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2016年 58冊目『人間を磨く 人間関係が好転する 「こころの技法」』

勉強会の課題図書で、田坂広志さんの本です。

田坂さんの本は、どれもそうなんですが、一見簡単に描いているのですが、深いんですよね。簡単にできそうに見えてできないんです。やり続けないとできないんです。

今回は、7つの「こころの技法」が学べます。


1 こころの中で自分の非を認める

我々の日々の人間関係は、たとえ「非を改める」ことや「欠点を改める」ことができなくとも、まず「非を認める」ことができるならば、決しておかしくならない。

さらに、自分の非や欠点を自覚し、認めて、周囲の仲間に、心の深くで、感謝できれば、素晴らしい人間関係ができる。

2 自分から声をかけ、目を合わせる

互いに嫌っている人間関係や、決裂した人間関係を「目も合わせない」と言う。言葉を交わさなくても「目を合わせる」だけで、こちらのこころの思いは、不思議なほどに伝わる。

さらに声をかけることで、相手が心を開いてくれなくても、こちらの心は伝わり、自分の心も救われる。

3 こころの中の「小さなエゴ」を見つめる

私たちの心の中で、今のままで良いという「小さなエゴ」と 今の自分を変え、さらに成長したいという「大きなエゴ」が戦っています。

心の中で、すべてを、自分自身の責任として、「引き受ける」こと。この心の姿勢を大切にして人生の問題に処していくならば、我々は確実に成長できる。

4 その相手を好きになろうと思う

本来欠点は存在しない。個性だけが存在すると言う視点を持つ。腐敗と発酵は見方を変えただけである。

嫌いな人は、実は自分に似ているという視点を持つ。
他者への嫌悪の感情は、実は自己嫌悪の投影である。

共感とは、相手の姿が、自分のすがたのように思える。という視点である。

相手の心に正対するだけで、関係はよくなると言う視点である。

5 言葉の怖さを知り、言葉の力を活かす

嫌悪の言葉が、嫌悪の感情を引き出してしまう。
人は嬉しいから笑うのではなく、笑うから嬉しくなる。

言葉は我々の深層心理に働きかけ、我々の心の状態を変える力を持っている。

我々の心には、自己嫌悪と他者不安の心理的プロセスがある。

感情的に批判すると、相手のあらがもっと見え、さらに攻撃的になっていく

心の中で相手をほめるだけで、嫌悪感が薄れていく

6 別れても心の関係を絶たない

愛情とは関係を絶たないこと

愛情の反意語は憎悪ではなく、無関心である

将来の和解の余地を残しておく。10年の歳月を経て和解する事もある。

7 その出会いの意味を深く考える

すべての出会いは自分の成長のためにあると言う考え方

その出会いは、あなたのどのような成長を求めているのか

卒業しない試験はおいかけてくる

自分の心の中の小さなエゴを静かに見つめ、その小さなエゴによって常に曇ってしまう心の鏡を磨いていく

意識して過ごそうって思いました。

▼前回のブックレビューです。

▼新著『業績を最大化させる 現場が動くマネジメント』です。

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