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2016年 91冊目『憂鬱でなければ仕事じゃない』

※以下、2016年にFBに投稿された内容です。

2011年出版の本です。家にあって偶然手に取りました。

幻冬舎の見城徹社長とサイバーエージェントの藤田晋社長の共著の本です。

見城さんが35の言葉を書き、それに対してコメントを加え、藤田さんも同じ言葉に対してコメントしています。

5年前の本ですが、まったく古くありません。

4月に新しい仕事に就き、うまく行かないことも多く、憂鬱でした。

過去、大きな変化のタイミングでも、半年から1年くらい憂鬱でした。

分かっているのですが、それこそが仕事だとあり、元気になるきっかけを貰いました。

35のうち残しておきたい言葉を以下に書いておきます。

・ちいさなことにくよくよしろよ

 「神は細部に宿る」という建築家の言葉は仕事にもあてはまる。つい、みのがしてしまうものにこそ、事を左右する鍵がある。

・かけた電話を先に切るな

 本来マナーは、人間の意味ある行動が形骸化したものである。しかし、ビジネスにおいて、それは目立たぬように見せかけながら、生々しく息づいている。

・努力は自分、評価は他人

 甘えは本来、他者に向けられるものである。しかし、仕事での甘えは、自分へのものであることが多い。その落とし穴に気づくことが、成熟の証である。

・正直一番、正々堂々

 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。死地に陥れて、後生く。極まった覚悟ができたとき、はじめて活路を見出すことがある。人生においてこれにまさる逆説はない。

・スムーズに進んだ仕事は疑え

 誰でも、面倒なことは避けたがる。それをあえて行う事により、凡庸を脱する道が開けるのだ。いばらの道を一歩ずつ進むことでしか、勝利へ近づけない。

・「極端」こそわが命

 世の中には選ばれるものと、選ばれないものがある。そして人は誰でも、選ばれるものになりたがる。しかし、奇妙なことに、多くの人は そのための戦略を欠いている。「極端」は、選ばれる戦略の最大のキーワードだ。

・これほどの努力を、人は運という

 「運がよかった」は、謙遜でのみ使うべきだ。断じて他人をこう評するべきではない。その言葉は思考を停止させ、努力を放棄させ、成長を止めてしまう。

・ふもとの太った豚になるな 頂上で凍え死ぬ豹になれ

 ふつう、満足や安定は、生の最高の状態、幸福の類似語と考えられている。しかし、ビジネスでは死を意味する。その逆説を理解する者だけが、勝者になれる。

・憂鬱でなけれど、仕事じゃない

 憂鬱を好む人などいない。しかし、一方で、憂鬱は大きな反発力を生む。それに気づいた時、憂鬱は間違いなく仕事の糧になる。

・刺激しなければ、相手の心は掴めない

 人は、自分に新しい発見をもたらしてくれるものに貪欲である。相手に「おや?」と思わせる、ひっかかりのある言葉。それはたった一言でも、自己アピールの何万語より勝る。

・頼みごと百対一の法則

 人から何かを頼まれた時は、できる限り引き受けるべきだ。そのほうが距離が一気に縮まっていく。こちらの意向も、通じやすくなる。引き受けるのに足る人だったかどうかは、いずれ答えが出る。

・他者への想像力をはぐくむには、恋愛しかない

 想像力は、すぐに身につくものではない。生きる過程で、徐々に育ってゆくものだ。それは、仕事人としての成長と相等しいと言っても過言でない。

・スポーツは、仕事のシャドー・ボクシングである

 思考は、思いのほか、生理に影響されるものだ。それは、経験的に誰もが知っている。いい考えを持ちたければ、肉体をコントロールしなければならない。

・ワインは、働く男の「血」である

 イエスは、十字架にかけられる直前に、「葡萄酒は私の血」といって、弟子たちに葡萄酒を与えた。こうして生涯をかけた、彼の仕事は、弟子たちに受け継がれたのだ。

・男子たるもの、最後の血の一滴が流れるまで、戦いぬけ

 明治時代、新島襄は、日本にキリスト教を広めようとして、仏教徒などから激しい攻撃を受けた。若者を励ます手紙に書かれたこの一節ほど、現代のビジネスマンを鼓舞するものはない。

見城さんと藤田さんのコメントも素晴らしいです。お勧めです。

▼前回のブックレビューです。

▼新著『業績を最大化させる 現場が動くマネジメント』です。


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