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幸のなる方へ ~ラテンアメリカ紀行~ 

こんにちは。僕は今グアテマラのアンティグアという町に滞在しています。

これから一年ほどかけて中南米カリブ海を一周する予定です。

その一ヵ国目がグアテマラということです。

なぜ一ヵ国目にグアテマラを選んだのかと言うと安く受けられるスペイン語学校がたくさんあるからです。

グアテマラという国は中米にあり、公用語はスペイン語です。

もちろん、中南米はほとんどの国がスペイン語圏なので、各国スペイン語学校はあるのですが、グアテマラの特徴は一対一のレッスンが受けられます。

それでいて料金は他国と変わらないそうです。

そのグアテマラのスペイン語学校の魅力に惹かれて初めの国をグアテマラに選びました。

ここで少なくとも三ヵ月、長くとも五ヵ月でスペイン語を習得し旅を始めたいと思っています。

やはり中南米は治安の面で良くないところですから話せるというのはとても心強いです。

それに何よりもラテンアメリカのいろんな文化をより深く知るには相手の言葉を知るというのは大事なことだと思っています。


アンティグアに滞在してもう一ヵ月が経ちました。

今はだいぶ落ち着いて穏やかな時間を過ごしています。

アンティグアという町は一日もあれば歩いて一周できるほどのほんとうに小さな町です。

町のどこからでもアグア火山という富士山によく似た休火山が拝め、毎日アグア火山に見守られながら通学しています。

とはいえ、この時期の中米は雨季でアグア火山の半分が雲で覆われ、全体が一望できるのは朝のほんの数時間です。

あと二ヵ月ほど雨季が続くそうで、雨季の本番は九月だそうです。

雨はあまり好きではありませんが、勉強するにはちょうどいいかもしれません。


グアテマラの雨季はどんなものなのだろうか?

雨季は日本の通常の感覚からすると嫌な季節です。

それはグアテマラ人も同じ感覚なのかもしれません。

そうであるならば雨季をどのように過ごしているのか。

逆に雨季を楽しんでいるのかもしれません。

それならばどう楽しんでいるのか。

雨の音は? 雨の匂いは? どれだけ降って、どのくらいで止むのか。
どんな虫が鳴いて、どんな鳥が飛ぶのか。

少なくともアンティグアではカエルやセミの大合唱は聞こえてきません。


そもそも僕がこの旅で見たいもの、聴きたい音、感じたいことは自然の中で存在する日常の人々や建物、そして虫や動物たちの営みから放出される匂いや音や風です。

そしてそこから生まれる人々の感情です。

それぞれの国からどんな匂いを嗅ぎ、どんな音を聴き、どんなものを見て、どんなことに喜びを感じ、どんなことに誇りを持ち、どんなことに怒り、どんなことに愛を注ぐのか。

あくまでお客様の旅行者がすべて見せてもらえるとは思いません。

それでも少しでも感じることができればこの旅が終わった後、行ってよかったと思えるはずです。

少しづつ、丁寧に、幸のなる方へ進んでいけたらと思います。

それでは。






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