ときわきょうすけ

中南米、カリブ海を一周する予定です。 今はグアテマラでスペイン語学校に通っています。

ときわきょうすけ

中南米、カリブ海を一周する予定です。 今はグアテマラでスペイン語学校に通っています。

最近の記事

グアテマラで漂白剤を使う。

ほとんどの日本人がグアテマラで知っていることというとコーヒーぐらいではないでしょうか。 僕も以前はその一人で、グアテマラがスペイン語学習の穴場だと知る前はスペイン語が公用語だということさえ知りませんでした。 グアテマラに行くと決めてからネットや本でいろいろとグアテマラの情報を集めてみたのですが、それでも何があって、何がないのか、こちらに来るまでほとんど知りませんでした。 特に日用品の類はまったくと言っていいほど情報がなく、必ず使う日用品は日本から持ってきました。 しか

    • 幸のなる方へ ~ラテンアメリカ紀行~ 

      こんにちは。僕は今グアテマラのアンティグアという町に滞在しています。 これから一年ほどかけて中南米カリブ海を一周する予定です。 その一ヵ国目がグアテマラということです。 なぜ一ヵ国目にグアテマラを選んだのかと言うと安く受けられるスペイン語学校がたくさんあるからです。 グアテマラという国は中米にあり、公用語はスペイン語です。 もちろん、中南米はほとんどの国がスペイン語圏なので、各国スペイン語学校はあるのですが、グアテマラの特徴は一対一のレッスンが受けられます。 それ

      • ハイエナに会いに行く。~東京~

        経由地のシンガポールから成田に向かう飛行機の中、僕はほとんどの時間毛布にうずくまって眠っていた 途中、僕の肩を叩き優しい声で、食事はどうするかと尋ねてくるのはシンガポール航空の客室乗務員だ 鼾がうるさすぎて起こされたのかと一瞬思ったが、そうではないようで安心した 起き抜けに整った顔立ちの女性を前にして否定の言葉など思いつかないものである 咳払いをし、いただきますと答えた。当然チキンだろう。 食事が到着する間、この三ヶ月で撮り貯めた写真を見返した 最初の一枚は飛行機

        • ハイエナに会いに行く。~マサイ・マラ#8~

          マサイマラ最終日、ナイバシャ湖を経由し僕たちはナイロビに帰った。 来た道と同じように悪路に顔を歪めながら一本道をひた走るサファリカーの後部座席で後ろを振り返った。 僕は自分の顔よりも大きな塊肉を咥え逃げるように走り去って行くハイエナの姿を思い出していた 顔は黒く、斑点模様の皮膚は泥で汚れ、尻すぼみの体形がみすぼらしいブチハイエナだ。 数年前、ある動物園で初めてハイエナを見たときのことだ ハイエナを見れたことに感動したのも確かだったが、その反面何か物足りなさも感じてい

        グアテマラで漂白剤を使う。

          ハイエナに会いに行く。~マサイ・マラ#7~

          サバンナの気温がピークに達したころ僕たちはまたフィールドにもどりゲームドライブを再開した 川沿いをサファリカーで流していると岸の草陰で涼んでいるライオンのプライドと呼ばれる群れと遭遇した 僕はそのプライドを写真に収めようとファインダーに目を当てた しかし、そこにリーダーらしき雄のライオンがいないことに気が付いた ファインダーから目を離しあたりを見回すと川岸を上がった木陰の上で一頭黄金色のたてがみを蓄えたライオンが勇ましく座っている その姿はやはりサバンナの主役にふさ

          ハイエナに会いに行く。~マサイ・マラ#7~

          ハイエナに会いに行く。~マサイ・マラ#6~

          気温が上昇し、肉食獣たちの動きが鈍り始めた フィールド内に停滞の空気が漂い、圧倒的な大平原を堪能する時間に切り替わった。 しばらくサファリカーで走る 整わぬ道の中360度の地球の産物を目に焼き付けようと車体のあちこちにしがみつき身体を保った 時にはカメラを構えシャッターを切ろうと試みるがどれもピンの合わない写真ばかりになった。 それから1時間ほど走るとケニアとタンザニアの国境、つまりマサイ・マラとセレンゲティの境にたどり着いた そこには数組の観光客がいてここが一つ

          ハイエナに会いに行く。~マサイ・マラ#6~

          ハイエナに会いに行く。~マサイ・マラ#5~

          サファリカーに備え付けられた無線から突如、連絡が入った 皆の緊張が高まる瞬間だ ジェームズはそれに応答し、すぐさま乱暴にハンドルを切った 車体は大きく弧を描き砂埃を立てながら目的地へと向かった どうやらライオンの目撃情報が入ったらしいのだ ここにきて初のライオンの目撃情報である 時間を確認すると朝の10時を少し回った頃だった。 やがて車は速度を落とし目撃された場所にたどり着いた しかしライオンの姿は見当たらない、一足遅かったようだ。 僕たちは周囲を見回し、な

          ハイエナに会いに行く。~マサイ・マラ#5~

          ハイエナに会いに行く。~マサイ・マラ#4~

          二日目の朝、まだ夜が明ける前から行動を開始した サファリカーがゲートをくぐりフィールドに入るころ、東の空が赤く焼け始めた 僕たちは丘の向こうからじりじりと昇る朝日をじっと見守る 眠気など一気に吹き飛ぶ光景だ やがてフィールド全体にうっすらとかかった靄を朝日が照らし、野生動物が姿を見せ始めた。 ヌーの兄弟が身体をぶつけ合いじゃれ合っている その手前では伏せているシマウマが大地に尻尾を叩きつけ砂埃が舞っている そして向こうではインパラが草を食んでいる すでに彼らは

          ハイエナに会いに行く。~マサイ・マラ#4~

          ハイエナに会いに行く。~マサイ・マラ#3~

          朝9時にダウンタウンを出発したサファリカーは午後4時ごろマサイマラに到着した。 まず宿泊するテントに案内され僕とフランス人のジル、サウジアラビア人のハサンとアリーがそれぞれ同部屋でイギリス人のサラが一人でテントを使うことになった。 各々荷物をテントに置くともう一度サファリカーに集合しそこからゲームドライブへと出発する 今日は2時間のドライブだ。 いよいよこの旅の最大の目的である野生動物をに出会うという夢がもうすぐ現実となろうとしている サファリカーのルーフトップがド

          ハイエナに会いに行く。~マサイ・マラ#3~

          ハイエナに会いに行く。~マサイ・マラ#2~

          僕たちを乗せたサファリカーはダウンタウンを後にしマサイマラへと向かった。 順調に行けば6時間ほどで目的地に着く予定だ 大きな車体に大人6人を乗せた車は軽快に国道を走破し、僕たちはそれぞれ窓から見えるアフリカの風景を眺めていた 特に誰も喋ろうとはしない、空気は重い。 それから10分ほど走ったころだ なぜかドライバーのジェームズはスピードを落としやがて路肩に車を停車させた 周りを見渡しても殺風景な国道の脇に何の変哲もない民家が一軒ぽつんとあるだけであとは何もない 何

          ハイエナに会いに行く。~マサイ・マラ#2~

          ハイエナに会いに行く。~マサイ・マラ~

          もうすっかり陽が昇りきった早朝、ゲストハウスの前に迎えの車が到着した。 朝の弱い僕はまだ完全には目覚めていない状態で迎えの車に乗り込んだ。 乗用車を運転する男は自分の名をビリーと名乗った。 ビリーが僕を集合場所のダウンタウンまで送り届けてくれるようだ。 ビリーはこんなにも朝早くだというのにアフリカの陽気なテンションで僕を出迎えてくれた 初対面だというのにもう何回か会ったことがあるような距離感で僕のことをボスと呼んだ 人懐っこくて僕が想像していたアフリカ人の印象とぴ

          ハイエナに会いに行く。~マサイ・マラ~

          ハイエナに会いに行く。~ケニア#3~

          ケネディーに付き添われ出金、買い物を済ませると宿に戻った。 僕は今日か明日中にやってしまいたいことが一つあった それはサバンナのツアーを予約してしまうことだ。 ケネディーにサバンナのツアーを予約したいのだがと言うと、それなら俺が連れて行ってやるという ケネディーの愛車トヨタのカローラが頭に浮かんだ 僕はそうじゃないサバンナ用に改造した大きな車でゲームドライブをしたいんだ、と言うと 大丈夫だ俺の車で連れて行ってやる、と陽気な調子で返答した。 乗用車ではサバンナの悪

          ハイエナに会いに行く。~ケニア#3~

          ハイエナに会いに行く。~ケニア#2~

          陽気な気候と人々の笑顔と軽快な足取りを見ていると悪い人などほんの一部に過ぎなくて、そういう人など日本だってどこにだっているものではないか ジョモケニヤッタ国際空港からゲストハウスまでの道中で感じたナイロビは思ったほど治安は悪くないのではないかというものだった。 そのときはお気楽にもそう思っていた。 ゲストハウスに到着し、ドライバーのケネディーに両替をしたいのだがこの辺りにATMはあるかと聞くと、すぐ近くにあると答えた。 それでは散歩がてら両替に行ってくるよと言うとケネ

          ハイエナに会いに行く。~ケニア#2~

          ハイエナに会いに行く。~ケニア~

          飛行機が着陸態勢に入り機体が前方に傾くとアフリカの大地が露わになった アフリカの色だ。 徐々に機体は高度を下げていく 同時に耳がぼーっとなり、外界の音が閉ざされ自分の世界に没入した。 本当にアフリカに来たのだ。 幼い頃、「生き物地球紀行」というNHKで放送されていた番組を夢中になって見ていた その番組は世界のあらゆる生き物たちの営みを視聴者に紹介するものだ。 中でも楽しみにしていたのが、肉食獣のハンティングの様子だった。 草原を駆け回る、追うものと追われるもの

          ハイエナに会いに行く。~ケニア~

          ハイエナに会いに行く。~UAE~

          ムンバイからケニア行の航空券は直行便ではなくUAEを経由する便を購入した。 そのときあえてトランジットの時間が19時間という長い便を予約したのは当然UAEを一日観光することが目的だったからで 決してその待機時間の大半を空港内で過ごそうなどと考えてはいなかった。 しかし、結果的にそうなってしまったのはドバイ空港に着陸するもだと思っていた飛行機がアブダビ空港に着陸してしまったからだ。 なにも航空会社の手違いでアブダビに着陸したのではなく、僕のUAEに対する知識の少なさと計

          ハイエナに会いに行く。~UAE~

          ハイエナに会いに行く。~ムンバイ#3~

          インドには17日滞在した。 日本からここまでの旅の中で一番滞在期間の長い国となった。 バンガロールから始まり、ハンピ、ゴア、ムンバイと陸路で横断してきたた。 やはりインドはデカイというのが正直な印象である。 陸路で旅をすることの意味は世界の物理的なスケールを肌感覚で感じることができるというところにあるのではないかと思う。 できればこの先も中東を陸路で伝い、アフリカに入るというのが理想ではあるが、予算の面で厳しくなってきた ここムンバイを最後に飛行機でアフリカに入ろ

          ハイエナに会いに行く。~ムンバイ#3~