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教育業界のDXは【教育】ではなく【共育】だ

デジタル庁が発足されて早くも1ヶ月が経過しました。デジタル化されることでどんなメリットがあるのか、どのように行なっていくのかは、市民生活や仕事、行政など、まだまだイメージが湧かない部分が多いと思います。しかし、これからの子供たちは【生まれた時からデジタル社会が、当たり前にある時代】です。我々世代は、デジタル社会に対して、子どもたちと共に学び、育っていくような意識が必要なのかもしれません。

明るい豊かな大竹市になる為の最重要課題の1つが、【子どもたちへの教育】です。言うまでもなく、子どもたちは街の宝です。そんな子どもたちに、我々大人が行うべきことは、選択肢を増やす努力だと思います。上京した時に、地方にいるから学ぶことが出来ない、経験できる環境が無いと言うのは、本当にもったいない事だと思いました。

一昔前は、東京や大阪など大都市に行かないと、学びや経験の機会が少ないと言うふうな時代もあったかもしれませんが、現代ではインターネットの爆発的普及によって、距離や時間の制限が無くなり、どこにいても学べたり、情報収集や、発信を行うことが出来る社会になりました。

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参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000082328.html

そのようなデジタル社会のキーワードとしてよく出てくるのが、【DX デジタルトランスフォーメーション】です。DXとは、『ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる』と定義されており、インターネットやIT技術を通して生活やビジネスを変革していこうと言う動きです。

そのDXも当然ながら、教育現場にも入ってきています。今回は表紙の画像にある教育現場のDXについて勉強しました。仕組みや設備を導入することは、もちろん大切ですが、デジタル化を進めることで、子どもたちの学びの可能性が大いに広げるような、楽しい学習を行なっていくと言う意識が重要だと感じました。

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文部科学省は、GIGAスクール構想を推進しており、生徒一人ひとりにPCを普及することを決めました。また小学生の必修科目にプログラミングを導入するなど、デジタル教育により、子どもたちの可能性を広げる学習指導要領を作成しています。

PCやタブレットを導入することで大きく変わることは、主体的に考える人材を育成することです。これまでは、教育という言葉にもあるように、先生と呼ばれる大人たちから、子どもたちに教え育てるという、一方行のベクトルで授業が展開されていました。これは、規律や集団行動の大切さを学ぶことで、社会に出てからも困らないようにするという目的もありました。

1970年代〜は、高度成長期も重なり、大量生産・大量消費の時代だったため、より良いものを安く多く作れば良いという時代で、先ほど書いた、規律や集団行動の大切さを学んだ人材教育と重なり、ジャパンアズナンバーワンと呼ばれる時代となりました。

しかしバブルが崩壊し、インターネットが出始めた頃から、日本経済に陰りが見えてきます。大量生産・大量消費の時代から、アイディアやイノベーションなど価値が重要視される時代になっていきましたが、主体的に考え行動するという教育課程でもなかった為、諸外国に比べ、イノベーションが起きず、IT関連では、デジタル敗戦と呼ばれるほどになりました。世界を見てみてもデジタル化は確実に進んでおり、日本は先進国の中でもデジタル改革が進んでいない位置付けになっています。

話を戻して、教育業界のDXで言うと、デジタル技術を教育現場に導入することで、子どもたちの学びの幅が広がるということです。PCやタブレットを使用することで、子どもたちの習熟度の過程が把握できたり、統計データを活用して、発言回数などの分析も行え、データに基づいた教育カリキュラムの構築が可能になるというものです。

出来る子はどんどん進んでいき、出来ない子は、どこでつまづいているかを把握できるため、先生も勉強が苦手な子を的確にフォローできるということもあるそうです。

そして何より、文部科学省の統計データによると、PCやタブレットを使った授業が楽しいと答えた子どもは75%を超えるというものでした。

しかし、勿論メリットだけではありません。先生たちは普段準備する授業内容に加え、デジタル対応の勉強もしていかなければいけません。そして現場に新しいものを入れるときは、最初は苦労しても、結果プラスになるという道筋を示さなければ、現場の理解も得られないと思います。

しかし、そもそも授業内容とデジタルの両方を完璧にマスターするという思考法で良いのでしょうか?デジタルに強い先生だと苦にならないかもしれませんが、そのような人ばかりではありません。そういう時こそ発想の転換が必要なのではないでしょうか?

例えば、オンラインで日本全国を結ぶことが出来たり、動画で授業内容を勉強することだって出来ます。そこでの先生の立ち位置は、教育という一方向での指導ではなく、共に授業に臨み、サポートしながら学んでいくというスタイルもありかなと思います。授業を完璧に仕上げることも勿論重要ですが、一番大切なことは、子どもたちに多くの学びや経験をさせてあげることです

その為には、どうやったら先生が疲弊せず、子どもたちの学びの幅も広がり、先生と子どもたちが楽しく学ぶことが出来るのか、という既成概念に囚われない発想が、これからますます重要になってくるかもしれません。

主体的に物事を考える為には、そもそも楽しく、興味を持ってもらわないといけません。デジタル化により、業務量が減ることで、どうやったら楽しく授業ができるかを考える時間を増やす方が、何倍も大切だと思います。

教育現場のDXは、効率や改善だけではなく、その先にある学びの楽しさ、増える選択肢、質の高い経験など、子どもたちが地方でも、高い水準の教育を受けることができる可能性を感じました。

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