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まちづくりにおいて【多世代交流】が人口減少問題解決のキーワードになる

先日玖波公民館さんで【ふるさとリレー講演会】を行いました。前半は地域の皆様にリレー形式で順番に、ふるさと玖波に対する想いをスピーチして頂きました。後半は私が、多世代交流・地域共生社会をテーマにお話しさせて頂きました。人口減少社会が加速する日本で、これからの地域コミュニティの在り方について、各自治体で考えていかなければいけません。

昨日のnoteは、玖波公民館さんにご出演頂いた皆様の内容について記載していきました。今日は後半でお話しさせて頂いた内容について書いていきます。

玖波公民館さんのすごいところは、上記noteにも記載していますが、【人を巻き込む力】です。公民館職員の河内さんをはじめ、【地域ジン】と呼ばれる地域のシニア世代の皆様を中心に、世代問わずいろんな方と企画を作っていかれています。文部科学省の最優秀公民館を受賞された後も、学びのカフェという、地域の方が勉強したり、交流したりする機会を継続して作って来られています。

今回のふるさとリレー講演会でも感じたことですが、学生、青年世代、シニア世代と、多世代交流を実践されている公民館は、なかなか他にないと思います。じゃあなぜこの【多世代交流】がより必要になってくるのか。それは人口減少問題に起因しているからです

日本は主要先進国から見ても、人口減少問題が進んでいる国です。世界の人口は増え続け、食糧不足問題まで出ているのに、日本だけは人口減少問題が加速しています。

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もちろんこれは大竹市でも現れている問題です。大竹市はこの5年間で約11,500人弱減少しています。少子高齢化や、他地域への移住など様々な要因がありますが、人口3万人未満の街で、5年間でこのペースは決して遅くないペースです。また、ある統計データによると2045年には大竹市の人口が19,000人を切ると言われています。

移住対策として街の魅力を発信することも大切ですが、日本全体で人口が減少しているので、近隣地域のパイを取り合う形になってしまいます。

人口減少問題が加速すると何が起きるのか、地方自治体で考えると税収が減り、行政職員も減少し、安心・安全に大竹市に暮らすことができなくなる可能性もあるということです。

そこで重要なのが、デジタルの力を借りて便利なまちづくりを行うことです。人間がおこなうべき仕事、デジタルに置き換えることができる仕事を分類し、デジタルの力を借りながら、これまでの行政サービスを維持する、またはより便利になるということが大切になってきます。

広島県は幸いなことに、湯﨑知事がデジタル分野に精通されてる方なので、広島県と地方自治体が連携すれば、他都道府県より先進的な取り組みができるのではないかと期待しています。

しかし、このデジタル対応も単純にロボットやプログラムを入れたら終わりというものではありません。デジタル社会に対応していく為には、デジタル技術をよく理解し、市民レベルで活用できるまで落とし込まなければいけません

これをどこで感じたかというと6月に企画した【新型コロナワクチン高齢者WEB予約サポート】です。ワクチンを予約する際に、インターネットから予約申し込みできる形を取られていたのですが、高齢者の方でインターネット予約の方法がわからないということで、予約ができない方が多くいらっしゃいました。

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高齢者の方にもわかりやすいように予約方法の説明ページを作ったり、チラシを作成することも1つの手ですが、そもそも【インターネット】という言葉が出てきた時点で、調べたりすることに抵抗がある方もいらっしゃるということです。

事業当日も予約を代行させていただくと、「こんなに早く終わるんだ」「これなら自分でもできたかも」というお声を耳にしました。

ここで大切なことが、【世代を超えた地域の繋がり】なのです。わからなければ、わかる世代の人に聞くというような、世代を超えた地域の繋がりが出来ていると、行政職員に代わって地域の課題解決を行うこともできるということです。

だからこそ「デジタル技術を導入して終わり」ではなく、導入するにあたって、わからないことがあれば地域の誰かに聞くことができるという地域の繋がりこそが、これからの人口減少社会に突入していく為の準備として必要な要素だということです。

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それを踏まえて、継続的に地域の人と人を繋ぐ役割を担う企画をされている玖波公民館さんは、これからの人口減少時代の地域コミュニティーのお手本になるはずです。

逆にこの世界が注目している、日本の人口減少問題への対応という部分で見れば、行政サービス情報もデジタルデータとして誰でも閲覧することができるようになれば、何年か後には、人口減少時代の地域コミュニティのノウハウを世界に提供するという新たなブランディングになるかもしれません。

現代社会がより便利になる一方で、その時代に対応していく為には、これまで以上に、世代を超えた地域の繋がりが重要になってくると思います。

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