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Route3776(ゼロ富士)挑戦記Day3-1: 突破口はどこだ。

↓前回の記事はこちら。

Day3(2023/08/06)

不本意ながらDay3に突入。
一筋縄ではいかないからこそ、人生は楽しく美しい。

起床

コンタクトレンズが乾いて不快な視界。
さっきまで騒いでいた子供の声は聞こえなくなっていた。

しかし、家族連れの一部はまだ前の席にいるようだ。

時刻は日付が変わった頃。
思いっきり寝た気分だったが、一時間ほどしか経っていない。

状況が好転していないことは起きるやいなや分かった。

状況確認

隣の先輩は寝れなかったようで、策を練っていた。

「タクシーで小田原駅に戻ろう。」
結論、そうなった。

近くに宿泊施設や朝まで過ごせる類の店はない。
北に向かって秦野駅まで行ってもおそらく同じ目に遭う。

それなら小田原駅に戻って始発まで過ごせるところに身を置き、翌日のコンディションを少しでもよくしよう。
そういう方向で検討を進めた。

まずは駅の外に出る。
そこからだ。

タクシー争奪戦

さっきまではタクシープールが賑わっていたらしいが、今は10人も居ない。
おそらくタクシーが周るようになったというよりは、捕まらずに諦めて迎えに来てもらった人が多いのだろう。

タクシー以外の迎えが多く見受けられた。
家が近ければそれが賢明だろう。

配車アプリをガチャガチャといじってリセマラ同然のクリック合戦を繰り返す。
アプリは開けるが配車エリア外ですという表示が出て配車できない。

アプリのデバッグ作業かのようなその操作は5分ほどで実を結ぶ。
先輩のスマホで配車手続きが完了したのだ。
なんだこのシステム。
タクシープールの人数はきっと変わっていない。

コンビニの近くで拾ってもらい、無事タクシー争奪戦に勝利した。

再び小田原へ

初めて降りた小田原駅。
まさか日付が変わってすぐに再訪するとは思わなかった。

30年弱の人生で一度も来たことのない場所に2日連続で来た。
おそらく次に訪れるのは45歳になる頃だろう。

初回に訪れた際に行った健康ランドが最終手段として残っていたので、まずはダメ元でホテルに電話を掛けまくる。
小田原駅周辺は不思議なもので有名グループのホテルが少ない。
あるのは東横インくらいだった。
そして聞いたこともないホテルがたくさんある。

電話が通じたのも東横インだけで、他は繋がりもしなかった。
時間も時間だし、しょうがない。

密度MAX健康ランド

困ったことに雨も降ってきた。
こういう悪いことは幾重にも重なる。

密度MAXの健康ランドに到着し、混雑具合に目を瞑って利用することを決意した。
時刻はおよそ深夜1時。
始発までは3時間半ほどだ。

まあ、ギリギリ過ごせるか。
屋根あるし。
そんな覚悟の上、それぞれ健闘するになった。

無限交代浴

鱗のようなコンタクトレンズを取り、施設へ向かう。

受付での案内通り、休憩室は混雑を極めていた。
3階のリクライニングシートエリアは完全に埋まっている。
花火大会帰りと思われる家族連れもいて気の毒だった。

私はしばらく風呂場にいることにした。

4時間ほど前にカラスの行水をした際には行かなかった露天風呂が気になっっていた。
こんな状況でも謎の余裕があったようだ。

先輩と状況が違い、電車内で1時間ほど寝れたのが大きかったのかもしれない。

再び身体を洗い、まずは内湯で気持ちをほぐす。
風呂場は空いていて快適だった。

酷使した筋肉をジェットバスに当てていた。
しかし思いの外高い温度設定にやられて長居はできない。
すぐに諦めてメインの露天風呂へ移動する。

雨はほとんど止んでおり、客もまばらだった。

中国人の家族の会話をBGMに交代浴を繰り返す。

外気浴用のソファに寝転びながら、うつらうつらとしていた。
時折耳に入ってくる中国語はなんだか心地よかった。
日本語だと意味が分かるから気になってしまっただろうが、中国語は大学生時代の必修科目ではあったが日常会話も分からないレベルなので良いBGMになった。

何回繰り返したかもわからない交代浴もさすがに飽きたのと、少々肌寒くなってきたので、下に降りてドライサウナに入る。

入り口に思いっきり左足の人差し指をぶつけて悶絶する。
誰もいなかったこともあり思いっきり声を出して痛がった。
私もしっかり頭のネジが外れていたようだ。

疲れた身体にサウナは毒だったようで、3分も入っていられなかった。
ただ足をぶつけただけでとっ散らかって退いた。

1時間半ほど風呂場で過ごし、時刻は3時を回っていた。
期待通りに時間を潰せた。

とはいえ、あと1時間半弱ある。
ここから先は苦労しそうだ。

まずは場所を確保しよう。

↓に続く。


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