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人生がうまくいかないことに、何かの利得があるとするならば

「人生がうまくいかない人は、うまくいかないことに何かの利得がある。そこに気が付かないと、人生は良い方向に変わっていかない」


これは、私の大好きな心理カウンセラーさんの言葉です。この言葉を目にしてから、私はこの考え方をずっと人生のお守りとして大事に大事にしています。


なんだかうまくいかないとき。

多くの人は、この状況から抜け出したい!と願うと思います。

だけど、「うまくいかない方が良い理由」があるから、その状況から脱していないと考えてみると、「うまくいかないこと」それ自体に都合がつきます。


私たちは、うまくいかないことで、何らかの利得を受け取っている。だから、「うまくいかないこと」を選び続けている。

ちょっと、ゴワゴワと、変な感じはするんですが、ロジックが合ってしまう、不思議な考え方です。



この「利得」って、マジで怖くてですね。

うまくいかないことによって、自分は何を得ているのか?を考えると、ぞっとする答えが出てきたりします。


例えば、

人生がうまくいかないことで、親から・周りから注目してもらえる、とか。人生がうまくいかないことで、他人から優しくしてもらえる、とか。


怖くないですか?しんどい問いです。これは。


周囲の人や、赤の他人に「親」を投影していることもあります。


幼少期に傷ついたことがあったとき、親から目を掛けてもらえなかった。だから、社会のみんなに目を掛けてもらうことで、愛を受け取ろうとしてしまう。とか。

これを聞いたとき、私は胸を鈍器で殴られた気分でした。イテテテ。



利得は他にもあります。

変化に向かう行動や挑戦をしないことで、他人から疎まれたり嫌われるリスクを避けられる。傷つく未来を未然に防ぐことができる。


こう考えると、「うまくいかないこと」って、たくさんメリットがあるんですよね。


誰しも、自分の人生の成功や幸福を願っているはず。なのに、「うまくいかない方がいい理由」を持っている。

そこに気が付かないと、人生は良い方向に変わっていかない。

「そこ」に向き合うことは、勇気の必要な行動です。



アドラー心理学では、行動にはすべて目的があるとよく言います。

「うまくいってない人」は、「うまくいかない」ための行動をしている。行動をしないという行動、かもしれません。


うまくいかないことに、何の利得があるんだろう?というこの問いは、「効くけど、しんどい問い」です。ちょっと苦しい、というか、だいぶ痛みを伴う考え方ですよね。


「効くけど、しんどい問い」は、誰かと一緒に向き合うといいです。

涙をボタボタ落としながら、前に進んでいってもいいんです。いつでも、手を貸す準備はできています。



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