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『赤と青とエスキース』青山美智子

私が読書メーターの「読みたい本」に入れていたら
姉が持ってるよ、と言うので貸して、とお願いして借りた一冊。

タイトルにある「エスキース」の意味を知らずに読み始め、
読み進める内に絵画や美術にまつわる作品だと気づいた。

この本に登場する人は、
皆他人のことを想いやっていて、優しい。

だから読んでいて、私までブーに頭を撫でてもらい、師匠に仕事を一任され、気分が悪くて途中下車した駅で見知らぬ女性に水を差し出されたような、温かくやわらかい気持ちになるのだ。


最後のエピローグまで読み終わり、もう一度、とまた初めから読み直した。
二周目も最後のページに到達すると、またもう一度、今度は自分が好きだと感じるシーンの文章を辿った。

また幾許か時間が経てば、私はもう一度、を何度も繰り返すだろう。
何回も、何回でも読み返したくなる一冊なのだ。

ここで、姉の本だということを思い出し、お姉ちゃんこのままこの本くれないかな〜などと思っている。

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