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『太陽の坐る場所』辻村深月と2023GW

母と姉とのGW1日プラン。
ロイヤルホストでモーニング食べて、大きな図書館で好きなだけ本を読んで、帰りにおいしい餃子屋さんで餃子を食べて帰る。
大満足プランだったな。

かわいいおじいちゃんとおばあちゃんが営んでいる餃子屋さんは、提供しているのは焼き餃子と水餃子、あとドリンクのみ。

めちゃくちゃ強気なメニュー設定は、
作られる餃子がめちゃくちゃに美味いから成り立っている。
次々にお客さんが来て、
皆満足そうな顔をして帰っていく。

私の家から少し遠いが、オススメしたい餃子屋さんだ。
おにぎりは持ち込みOK。


所蔵可能数90万冊、座席数910席を誇る図書館は、全体的に木を基調としていて、温かい雰囲気と品揃えの豊富さに惹かれて、1日中いたくなる。

最近発表された本屋大賞の特設コーナーでは、受賞作品は全て貸出中で、「わかるわかる、読みたいよねえ」と勝手に共感をしていた。

私も、大賞に輝いた凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』や小川哲さんの『君のクイズ』たちが文庫化されるのを、今から心待ちにしている。

そんな中で私が手に取った本の内の一冊が、
辻村深月さんの『太陽の坐る場所』。

同じ高校の同じクラスで高校生活を送った
元クラスメイトたちが集まる同窓会。

そこで渦巻く、見栄とプライドとコンプレックスと、悪意。
人気女優になったキョウコ。
学校という小さな社会縮図で形成される、くだらなくもそれが全てだったヒエラルキーと自分の立ち位置。
学生時代はいつだって、どう自己表現をしたらいいのか全力で悩んでいるのだ。


森田公一さんとトップギャランの
「青春時代」の歌詞にある、

青春時代が夢なんて
あとからほのぼの思うもの
青春時代の真ん中は
胸にトゲ刺すことばかり

という一節を思い出した。

あの頃葛藤していた自分や、今も現在進行形で悩んでいる中高生に、ロイホのモーニングはウメェぞ、と教えてあげたい。

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