「ワンオペ主夫の一日」
気になるのは、
どんな死に方をするかじゃなく、
死ぬまでに何ができるかってことだ。
「わたしのグランパ」筒井康隆
妻がパートに出る日は、生後8か月の息子の育児も家事も
俺のワンオペとなる。
昨日は5:00am、息子の明るい声で起こされる。
寝返りを打って、ハイハイの姿勢のようになって
ケラケラ笑って俺と妻に話かけているようだ。
「隊長、ミルクお願い！」と、美香。
眠い目をこすりながら起きて、ミルクをつくってから、
オムツ交換。
1時間ほどオモチャで遊ばせている間に、
シンクの前日の夕飯の洗い物。
抱っこ紐で息子を連れ出し、
近所の根岸森林公園を散歩。この湿度と湯たんぽのような
10kg近い息子を抱っこして坂道の多い横浜・山手を1時間散歩。
帰宅すると汗ビッショリ。シャワーを浴びて息子を見ると、
ゴキジェットのノズルを外して両端を舐めている・・・
目が点。最近は何でも口に入れるようになった。
慌てて口を洗って、なんか匂うと思ってオムツを見るとウ〇チ。
交換したら、また匂う。オムツを見ると、またウ〇チ、
「今とっ変えたばっかなんだけどなぁ 笑」
笑うしかない。交換してたら、初めてオシッコをかけられる。
いったん止まって3回も噴水のように出した。
妻をパートに送り出すと、また匂う。
まさかの3回連続ウ〇チ。
洗濯をしている間に2DKの部屋に掃除機をかけて、洗濯物を干す。
ミルクを飲ますと、いつも200㎖飲むのに、2回目は100㎖で
途中で息子は寝てしまう。
ベッドで添い寝しながら、ミルクを上げてて俺も爆睡。
1時間ほどで息子に起こされる。ミルクを飲ませて落ち着かせている間に、
ランチはたいがいラーメン。インスタントの「マルちゃん正麺」。
具材は冷蔵庫の残り物。毎回オリジナルのラーメンをつくっている。
毎回、「今回もうめぇー」とテンション上げる。
4回目のミルクをあげると息子が寝てる間に、メールチェックや
Facebookのメッセンジャーチェックして、一人ひとりできる限り返信。
洗濯物を取り込んで、たたむと妻の帰宅時間。
オムツをチェックすると、まさかの4回目のウ〇チ。
抱っこ紐で息子を連れ出し、駅まで迎えに行って、
一緒にスーパーで買い物。
夕食は妻が作ってくれる。
息子と一緒にシャワーを浴びて、妻が息子を寝かしつけている間に、
一気にnoteを書き上げて毎日更新。
voicyラジオの収録したものにサブタイトルをつける・・・。
夕飯食って酒飲んで寝る。
23:00と02:00のミルクは妻の担当・・・
そんな日々。
息子がハイハイもどきができるようになった今、本の執筆は難しい。
一気に集中して書いて、先月、脱稿して良かった。
それでも睡眠時間を削って、夜中に書き綴ったら、
400ページ近く書いてしまった。
編集担当者の佐々木さんと、泣く泣く削って、240ページの本になった。
カルピスの原液のような濃い本になった。
ただの旅本じゃない。今の俺しか書けない人生論、教育論になったと思う。
旅の失敗は人生の失敗。でも失敗したことよりも、
そこからどう立ち上がったのか、そこを伝えたかった。
ひとりでも多くの人に手に取ってほしい元気になる一冊が出来上がった。
主夫やってて、本の執筆なんて無理って思ったら、
100年経ってもできない。
簡単にできなかったからこそ、価値が出る。やりがいも生まれる。
できそうなことばっかやってても、ワクワクしない。
「過去がどうあれ、これからが本当の俺の人生だよ。
ココからって思ったら、ココからになる。
新しいはじまりの日は誰にでもつくれる」
そんなことを想いながら、綴った。
時間がないからこそ、集中して一気に書いた。
だからこそ、響く人には響く本が書けたと思う。
人の一生は、
なにを言ったかでもなく、
なにを思ったかでもなく、
なにをしたのか、
ただそれだけなんじゃないかなぁ。
「ふたつめのボールのようなことば。」糸井重里（著）
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