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ゆめみのデザインブランド調査、こんなことやってました!

この記事は Research Advent Calendar 2023 の2日目の記事です。
昨日は座敷童子さんの「誘導か共創か?-インタビューにおける介入の意義を考える」でした。
インタビューを相互行為として捉える、という視点が面白く、これまでと違う視点でリサーチを捉えることができました。ぜひ読んで頂きたいです👀

こんにちは、株式会社ゆめみでサービスデザイナーをしているれなおっぴです。今年の4月にゆめみに入社し、主にユーザーリサーチや体験設計を担当しています。

私は面接の時から「リサーチをやりたいです!」と宣言し、入社後もSlackで「リサーチの経験積みたいです!」と言って回っていました(笑)

そんなやる気だけはある私を見て、先輩デザイナーが声をかけてくださり、初めてリサーチを担当することになったのが「ゆめみデザインブランド調査」という社内プロジェクトでした🔥(やりたいことを口に出すって大事ですね^^)

ゆめみのデザインブランドイメージがどのようなものかを明らかにするために行ったインタビュー調査で、私は設計〜分析、レポート作成までを一気通貫で担当しました。

このnoteでは、プロジェクトのプロセスを振り返りながら、駆け出しデザイナーの私が学んだことや、社内プロジェクトとしてリサーチを実施する効果について書いていきたいと思います✍🏻


01 リサーチの背景と目的

ゆめみのデザインブランディングを推進していく上で、現状のデザインブランドがお客さまの目にどのように映っているのかを知りたい、というところから、このプロジェクトはスタートしました。今回のプロジェクトでは、以下の2点を明らかにすることを目的に、リサーチを設計していきました。

目的① デザインブランドの現状と理想像を明らかにすること

目的② ゆめみならではの強みの発見

また、最初から完璧な実施やレポーティングを目指さず、スピード感を重視すること。とにかく調査をやってみて「何が得られるのか」を知ることを大事にしよう、という方針を立てました。

02 リサーチ設計編

目的を明確にした後は、インタビューターゲットの整理と、設問設計を進めていきました。

インタビューターゲットの整理
取引状況に応じて4つのグループにセグメント分けを行い、チームメンバーでそれぞれリクルーティングを担当しました。

設問設計
ゆめみと協業するプロセスをAIDMAの5段階に分け、それぞれの段階で設問を設定する狙いと仮説を決めた上で、設問を洗い出していきました。

実際の設問設計シートの一部

回答内容によって質問を変化させる半構造化インタビューを採用したため、インタビュアーによって得られる回答に差が出ないよう、何を明らかにしたいのかを明確に定義することを意識しました。

03 リサーチ分析編

リクルーティングの結果、インタビューは4名の方に実施することができました🥳
(インタビューの最中にも学んだことや反省点が山ほどあるのですが、これに言及し始めるともう1本note書けそうなので割愛します…)

インタビュー後は、録画させて頂いたインタビューの内容をCLOVA Note で文字起こしし、miroでカード化したあと親和図法を用いて分析を行いました。

複数人での作業だったため、ルールを明記して作業しました^^

これまでフワッとやってきてしまっていた親和図法のやり方は、上平先生の記事👇を読んで再度勉強しなおしてから挑みました。意義や効果、やり方がとても分かりやすく書かれているので初心者の方にオススメです🥸

miroを使った分析の様子、ここが一番苦しくもあり楽しかったです><

そして、これらの分析から導出できたインサイトを、インサイトレポートとしてスライドにまとめました。
今回は、実際に公開したインサイトレポートの一部をチラ見せしちゃいます👀

普段からプロジェクトに追われるメンバーは、スライドの詳細まで読む時間が取れないという人も多いです。そのため、パッと読んで普段の業務に活かせるような情報設計を意識しながらインサイトレポートを作成しました🏋🏻

04 レポート公開後の嬉しい声

レポートを公開しslackに投げたところ、デザインギルド以外のメンバーからもたくさんのリアクションを頂けました🥳

営業さんからのコメント
営業さんからのコメント
エンジニアさんからのコメント
PMさんからのコメント
PMさんからのコメント

「リサーチをデザイナーだけのものにせず、チームを横断して全社的にやっていきたい」と思っていた私にとって、営業さんやエンジニアさんからコメントを頂けたのはとても嬉しい出来事でした。

リサーチの価値や効果を社内メンバーに実体験として伝えることは、リサーチ組織を作っていく上で非常に効果的なアクションだということが分かりました🏋🏻

05 反省ポイント

良かったことがあった一方で、反省点も浮かび上がりました👀

① プロジェクト終了から時間が経ち、内容を忘れてしまっている相談者が多かった

プロジェクトの終了や提案から数ヶ月以上の時間が経っていたケースが多く、具体性の低い回答が多くなってしまった可能性がありました。対象の出来事からの時間経過が回答の具体度を左右するということを学びました。

② 設問設計やリクルーティング活動に想定よりも時間がかかってしまった

リサーチのナレッジが少なく、0から構築する必要があったこと。また、お客様へのお声がけ&日程調整に想定以上に時間がかかったことが原因だと考えています。リクルーティングは様々なやり方を想定、準備し、タイムロスが生まれないよう工夫する必要があることを痛感しました。

書き出してみると当たり前なことばかりだなと思いつつ、やってみないと重要性が分からないことが多かったので、とても良い経験になりました🧐

06 これからのアクション

これらの反省点を踏まえ、継続に向けての改善プランもレポートに練り込みました👇

今後やっていこうと考えているリサーチサイクル

これまで各チームが自主的に行っていた振り返り会の内容を、一つのDBに集約。余裕がある時はインタビュー調査も実施し、その内容もDBに集約することで、これまでの取り組みの評価と今後の方針立案をしやすくするやり方です。

リサーチは無理なく続けられる仕組みを作り、継続して行うことが大事だと考えています。その時々の組織やメンバーの状況に合わせ、形式を柔軟に変更させながらナレッジを蓄積していきたいです💪


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このように、手を上げれば自分から組織を巻き込み様々なチャレンジをできる風土があるのが、ゆめみの良いところだと思います。この環境が魅力的に映った方、是非一緒に働きましょう〜お待ちしています🏋🏻

【最後に】このプロジェクトを一緒に走り抜けてくれた、ゆめゆめさん・あきらさん・たくとさん・ももちゃん、本当にありがとうございました!♡


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明日のResearch Advent Calendarは、株式会社メルペイのmihozonoさんです。私がUXリサーチを学び始めた時から常に机の隣に置いている、はじめてのUXリサーチの著者さんです。人類学の話を書いて頂けるそうで、私も今からワクワク楽しみにしています!素敵なバトンを繋げられて光栄です🫶


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