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自分ブランディング思考。

僕は今は経営者ですが、
40歳手前までサラリーマンをしていました。

サラリーマンとして部長職で仕事をしていたのですが、その頃は「会社の看板」で大きな仕事をこなしていたわけです。

そんな僕が念願の起業をしたわけですが、最初はフリーランス。
素敵なオフィスでたくさんの部下たちとチームで働いていた僕とはビジネスライフに大きな”違い”がありました。

まさに住んでいたマンションの一室にデスクとPCと電話だけ。
当然最初は電話が鳴ることはなく、何もかも自分でやるといった起業生活でした。

その頃、顧客は0でしたが、いろいろ考える時間はたっぷりありました。
「会社」という看板がなくなって、
ひとりになって、
それでハッとした時にこう気付いたのです。

自分の看板を掲げないといけない


でも、実際にそんな立場になるとどうやってやっていいのかよくわからない。
何しろ、仕事で成果を出すことは相当な経験値や成功体験があったけど、
「ひとりで0から1をつくる」という経験は無かったのですから。


まず、"ひとり社長"として「どうあるべきか」考えました。
未来のお客様になるであろう人たちにどういう人間だと思われたいか。
それをその暇な時期にじっくりと考えたのです。


その時に書いたノートを見つけたので、
その頃の僕が書いた「中村保晴こうあるべき」を書いてみようと思います。

「あの人、言ってること正しいよな」
「あの人はなかなかの人だ」
「あの人の考え方、好き」
「ああいう人、好き」
能力的な部分ではなくて、人としてビジネスマンとして
そう思われる人になろう。

力いっぱい太い下手くそな字でそう書いていました。

そしてその下に違うペン(細い字)で走り書きのようにこうも書いていました。

人柄や生き方の面でそれは必要だけど、
それだけじゃ「自分ブランディングにはならん!」
絶対的なノウハウがいる!

それを12年ぶりに見た僕は、その時の気持ちに一瞬でトラップしました。
想像するだけじゃなくて、顧客がいなくて胸苦しい感じまでも思い出したのです。


その頃の僕と今の僕。
その頃に目指した自分の姿になっているのだろうか。
なっていないとしたらナゼなんだろうか。
なっていたとしたらどんな意味があったのか。
どんな結果を生んだのか。

そんなことを考え出したら
ボーっと2時間くらいがあっという間に過ぎました。


結論。(まだ道半ばなので、今のところの)


僕のような「問題解決型マーケター」は、
やはり持っているノウハウのクオリティが重要だ。
でも高いレベルのノウハウを持っていれば人気が出るのかと言えば
そうでもない。

受注がなければ高いレベルのノウハウも宝のもち腐れになるわけだから、
依頼したくなる何かフックが必要だと思う。

美味い店が必ずしも繁盛店ではない。という論理に近い考え方だ。
まずい店じゃそもそもダメだけど、繁盛店になるノウハウと美味い料理を出すノウハウは間違いなく違う。

そこに気付いて自分ブランドを組み立てていったから
僕のケースはよかったのだと思う。

実際はコンサルティングの仕事が多いにもかかわらず、今のところ自分をコンサルタントと言わないのもその延長線上にある。

「教える」ことに価値を持たず「できるようになること」にフォーカスしたからだと思うけど、顧客がどう思うかよりもそれは「自分自身への整理」だったのだとも思います。


資本主義時代は、モノの豊かさを追求しました。
そして最終的にはモノではなく、カネの豊かさを追求していきました。

現代は「ブランド主義時代」といわれています。
ブランド主義時代は、「心の豊かさ」を追求する時代です。
言い換えれば「気分のよさの追求」であり、
それを迎える前の「ワクワク感」を追求する時代なのです。


資本主義時代には、モノが飽和し始めたとき
人々は情報を求めました。
それはモノがたくさんになったので、モノを選ぶようになったのだと思う。
だからどこにどんなモノがあるのかという情報が必要になったのです。


その観点からすると、
他店・他社と差別化されたブランディングという発想こそが 今の時代に必要不可欠だということがわかるでしょう。


じゃそれをどうやってやっていくのか。


少なくともまずは「自己開示」が大切だと考えています。
それはプロフ的なことではなく、

自分の考え
自分の願い
自分の売り
自分の圧倒的な部分
自分の経験
自分の価値
どんな人にとって価値があるのか
どんな人にとって役に立つのか


それを自分で意思決定して、
そして「自分との約束」を果たすのです。

せっかく素敵な思いがあるのに
せっかく素敵な経験があるのに
せっかく素敵な強みがあるのに


ブランディングできなかったがために
日の目を見ない方々をたくさんみてきました。


それそのものが僕は
日本の損害だと思っています。


だから僕は、
そんな方々を支援し
「自分ブランディング」を確立させるノウハウを研究し
今の仕事を12年も続けているのだと思います。

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