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自分との約束をしよう。

こんにちは。中村です。

私は個人的に「目標」というものが必要な人間です。
そこに辿り着くために「何をどうすればいいのか」を考えることができるタイプだからかもしれないけど、そもそも目的地がないドライブすら なかなか苦手なタイプです。同じところをグルグルと回ってしまって無駄にガソリンを消費させCO2を排出させている感に苛まれます。

目的もなく、ただ風を感じながら車を走らせたい。
という人もいるでしょう。私にとっては羨ましい話しです。そういう感覚があったらいいのにな。と思ったことは何度もあります。
なぜそれが羨ましいかというと、何も考えずに感覚的な心地よさを楽しみながら「自分の感性」を高めることができるのではないかと思うからです。

人の感性やセンスというものは、自分の見たもの・体験したものから養われていくものです。誰かの体験や雑誌で見たことを自分の感性にすることはできません。自分が体験したり実際に触ってみたり、失敗してみたり成功してみたりする中から「センス」は生まれてくるものだと思うからです。

話しを戻しましょう。

私は「目標」を常に定めています。これはもう「癖」です。
例えば、仕事で新しいプロジェクト案件が入ると、最初にまず「ゴール(目標)」を設定します。できるだけ具体的に。できるだけリアルに。できれば五感で感じ取れるレベルで、それを明確にすることから始めます。

つまり、言い換えると、
「ゴールのわからないマラソンはやらない」ということですね。
42.195km先にゴールがあるからこそ、ペースを考えたり、風向きや気温湿度、相手の調子などによってその42kmをマネジメントするのと同じです。
ゴールが明確であるからこそ、そこに行くまでの「道のり」を考えることができるのですね。
イチローが小学生の頃に「プロ野球選手になる」と目標を決めて、それに向かって努力を繰り返したのもこの手法に近い考え方なのかもしれません。

でも人によってはそうではない人もいるでしょう。
例えば、「先の目標なんか決めない」というタイプ。
今おかれている環境でベストを尽くすことによって、それを繰り返しながら「結果的に大きな成果にたどり着く」というタイプですね。

野球の話しばかりで恐縮ですが、イチローよりも先にメジャーで活躍した野茂英雄はそのタイプだと聞いています。

「このチームでエースになりたい」→エースになる。
「エースとして活躍したい」→活躍する。
「社会人野球へ進みたい」→進む。
「都市対抗大会に出場したい」→出場する。
「プロのスカウトの目に留まりたい」→注目される。
「ドラフト1位で指名されたい」→8球団からの1位入札
「新人王になりたい」→新人王獲得。
「誰も行っていないメジャーに行きたい」→日本人投手のパイオニアになる。

このように「目の前にある”小目標”を手にしていく中でメジャーリーガーという誰もそれまでに成しえなかった「大目標」を手にしたというパターンですね。

つまり、これらはあくまで「タイプ」だと私は思っています。どっちが良くてどっちが良くないということはない。どちらも正です。
その中で「私」はただ「目標を先に決めるタイプ」だということに過ぎません。
さて、あなたはどちらのタイプでしょう。どちらに「やる気」のスイッチが隠されているでしょうか。それを考えてみるのも 振り返ってみるのもいい機会なのではないかと思いますよ。

自分で自分の意思決定をする。

さて、今日の記事は「自分との約束をしよう」というタイトルでお送りしています。イチロータイプも野茂タイプも、要は「なりたいものになれた」という結果があるから美談とされているわけですね。それはその通りです。
それらは「成功者の話し」に過ぎません。だからあくまで「タイプの話し」だとしているわけです。

私は彼らのような成功者ではありませんが、まあビジネスという意味では不自由なくやれてきているのではないかと思うわけです。
自分を振り返って分析すると、
目標を明確に設定しだす前の自分は「行動をやり遂げる責任感が足りなかった」ような気がします。
やらされている感というか、自分の今の行動が「未来の成果」に結びついている気があまりしなかった。それを信じきれていないから「やりきれなかった」のだと思いますね。

それを克服するきっかけになったのが「具体的な目標を先に決める」と言う行動。それをやるようになったことです。私の場合。

それでも私が今言いたいのは、
「目標を決めましょう」ということではありません。それは方法論に過ぎないし、たまたま私はそこからきっかけを作ったというだけの話しです。
言いたいのはそれじゃない。

私が言いたいのは、目の前だろうか遠い先だろうが、
行きたいところに辿り着く」という意思決定をするということ。
「自分で自分の意思決定」をするということ。
誰かに言われたからではなく、誰かが望んでいるからではなく、
「自分が行きたいって思う」。その主体性が大事だということ。

そもそもそれがなければ、それは夢や目標ではなく
「ただの願望」「ただの欲求」ですから。
「できたらいいな」「行けたらいいな」「いつか」「どこかに」。

ずいぶん前にこんな記事を書きました。

願望とは、その場に座って夢の国へ出かけたいと願うだけのこと。
目標とは、その夢の国へ行くための方法を明確にすること。
そして約束とは、その目標を必ずやり遂げると意思決定すること。

がんばらなくてもいい。ただ自分との約束をしよう。
自分が行きたいところは「ここなんだ」と。
だからそこにいくために「やっていくぞ」と。
だから、「ついてこいよ、自分」と。

自分との約束。

自分と約束するってどういうことだろう。と思う人もいるでしょう。
ニュアンスとしては「自分で決める」「自己決断する」「意思決定する」。
それらと同じようにも感じ取れます。

それでも私はいつも「自分との約束」を
「意思決定」よりも上に置いて考えています。

つまり、「意思決定」は、
やるかやらないか。
何をやるか。
どうやるか。
いくら使うか。という部分で使います。

そして「自分との約束」はどう使うのかというと、
「目標までの階段」にある「自分の行動」に対して使います。
決めたことを「実行する」ところ。
そこには結果や成果は問わずに「やる」「行動する」ことにフォーカスするのです。

例えば、
「毎週木曜日にブログを書く」と決意を決めるのではなく、
「私は毎週木曜日にブログを書くことを約束しよう、私に」。
という感じ。そのように自分と自分の中で「ちぎり」を交わす。
そんなイメージです。

「自分の意思」なんて理屈でなんとでもなってしまう(私の場合 笑)。
雨が降ったから、槍が降ったから、雲が多いからなどね(笑)やらなかった理由は理屈で正当化されてしまうものです。

だから私は、
「なりたい未来の私と約束すること」にしています。
ドラえもんで のび太が大人になったのび太と約束するような感じ。
「もう一人の自分」っていうとなんだかパラレルワールドなSFチックだけど、「夢を手にした未来の自分」というとファンタジックでしょ。
ちょっとだけ夢やロマンがあるように感じませんか。

あ、これは私の場合の話をしていますからね。それを皆さんに薦めているわけではありません。

「自分と約束」できればなんでもいいのです。その約束を守りたいと、自分の心が言えばそれでいいのです。
最も重要なことは、「約束をし、それを果たす」というポジティブな流れです。しかも自分自身と。未来の自分と。もう一人の自分と。

私は思うのです。
未来の自分をイメージする力が大切だと。
その力に「なりたい姿」を引き寄せる力があるかどうかはスピリチュアルに疎い私にはわかりません。
だけど今までの経験で言えることは、
それには「そこに辿り着くまでの階段をつくる力」は確かにある。

そしてその階段を登っていくときにこそ
「自分との約束」が糧になり、力になり、時には火事場の馬鹿力にもなる。
そんな力が「自分との約束」には秘められている気がするのです。

まとめ

「自分と約束する」。
もしかしたら言うほど簡単なことじゃないのかもしれません。
もしかしたら、そんなことできない人もいるのかもしれない。

でも少なくとも私はもともと「何かに向かって」行動するタイプではなかったのです。社会に出てからもしばらくは「使えない」会社員だったと思う。

そんな自分が嫌で始めたこの習慣。
「自分と約束」することで、続けていく力を養うことができた。
「自分と約束」することで、諦めない心を身につけることができた。

夢がある人もない人も。
目標がある人もない人も。
なりたいものがある人もない人も。
手に入れたいものがある人もない人も。

もしあなたが「今」に満足していないのなら、
行きたい場所はきっとある。

そしてその道標となるのは、
きっと「自分との約束」なのではないかと、
私は思うわけです。

それでは今日はこのへんで。
またお会いしましょう。

#自分との約束をしよう



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