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信州産の美味しい林檎ができるまで

こんにちは、なかむら果実園( https://twitter.com/nakamura_fruits )です。

私達は、江戸時代から約250年続く果樹農家です。農業をより身近に感じてもらうために、日々の活動を発信しています。

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信州のりんご作りは、1年を通してほとんど手作業で行われます。時間と手間がかかりますが、おいしいりんごには欠かせない作業です。

しかしながら、りんごの作業は一般的には10アール当たりで約223時間もの時間がかかると言われており、熟練された技術が必要な作業もあります。

では、りんご農家ではどのようにりんごを育てているんでしょうか。今回は、りんご農家の1年を紹介します。

りんごが収穫できるまで

収穫までの流れと年間スケジュールは以下の通りです。

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(引用: https://www.aomori-ringo.or.jp/method/ )

・4月~8月:薬剤散布、肥料施用

りんごを病害虫から守るために、薬剤散布をします。農薬は安全に正しく使い、周辺の環境にも配慮しながら散布が行われます。

また、りんごには栄養が必要です。4月に堆肥や肥料などで栄養を与えます。肥料が多すぎたり、少なすぎたりしないように、土壌診断をして適切な量を施用します。

・5月:授粉

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りんごの品種のほとんどは、同じ品種の花粉がついても実がなりません。そのため他の品種の花粉を付ける授粉作業が必要となります。昔は1つ1つの花に、手作業で花粉を付けていましたが、今はマメコバチというハチを利用した授粉が増えています。

・6月~7月:摘果(実すぐり)

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りんごの花は1株に5つくらい花が咲き、実を付けます。これら全部が果実すると、それぞれのりんごの実への栄養が足りなくなり、1つ1つが小さなりんごになってしまいます。そこで、3~5株に1つだけ実をならせ、あとはすべて取ってしまう摘果作業を行います。
こうすると、大きくておいしいりんごができます。

・6月中旬~7月上旬:袋かけ

昔は、果実を病害虫から守るために袋をかけましたが、現在では貯蔵性、着色をよくするために行っています。

・9月:袋はぎ

中~晩生種の場合、9月中旬から下旬に袋をはぎ、果実に日光を当てます。

・9~11月:着色手入れ(葉つみ、玉まわし)

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りんごの果実全体に太陽の光を当て、きれいに色が付くようにします。
葉つみは、りんごの果実に日影をつくる葉を2~3回に分けて摘み取る作業で、玉まわしは、太陽の光が当たった部分だけ赤くなるので、反対側にも色がつくようにりんごの実を回す作業です。

・9月~11月:収穫

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1年間大切に育てられたりんごは、9月から収穫がはじまり、りんごにキズが付かないように1つ1つ丁寧に収穫します。

整枝・せん定1月末~3月

整枝・せん定は一年の最初の仕事です。りんご栽培では最も重要な技術です。樹の中までお日様の光があたるようにし、良いりんごが実るように樹の形を整えます。

まとめ

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

なかむら果実園では「りんご」と「ぶどう」を栽培・販売しています。詳しくは公式ウェブサイト↓をご覧ください。


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