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Lyrics #72 この町に来てから

春はまた引っ越しのシーズンでもあります。
卒入学、就職退職、転勤などで誰しも何度か転居を経験されていると思います。
新しい場所で新しい生活を始めることは、いろいろと億劫なこともありますが、節目をつくれる良い転機にもなります。
僕もかれこれ 20回近くは転居してきた経験から、それぞれ意味あるターニングポイントだったような気がしています。(その機会を活かしたかどうかは別として・・・)

今日は、近所で引っ越しの車を見たことをヒントに、この詩を書いてみました。ただシチュエーションは、海峡を挟んだ町をイメージしています。
(その理由はあとがきに記載しておきます)

この春転居される皆さん、これまで住んでいた町を離れて寂しく思うかもしれませんが、人生は前にしか進みません。
皆さんにとって幸せな春、新しい町であることを願って。


Lyrics #72 この町に来てから

この町に来てから彼は
まるで戦争から戻って 来たかのように
穏やかな日々を 過ごしているの
離れていた頃の 話は少ないけれど
優しい顔で 目覚めるの
とても幸せだわ
海峡ひとつ挟んで この町は
何にもない 寂しい町だけど
二人には お似合いの町よ
これからずっと 二人で住むの
だってこんなに 優しく
ときどき振り向いてくれる
とても幸せだから

この町に来るまでの彼は
何を抱えて ずっと悩んでいたのかしら
少し年が離れて いたことと
優しくされることが 嫌いな彼だから
心ほどけないままに
ずっと悲しかったわ
海峡ひとつ挟んで この町は
何にもない 静かな町だけど
ふたりには お似合いの町よ
これからずっと ふたりで住むの
過ぎた日々を忘れて
優しい顔で 目覚めるの
とても幸せだから

心ほどけないままに
過ごした日々はあるけれど
これからふたり この町で
優しい顔で 目覚めるの
とても幸せだから



【あとがき】
「Lyrics #4 ふたり」の作品は、昨年11月に函館と青森をシチュエーションにして書いたものですが、今日になって、函館市と青森市に、峯田義郎氏制作の「赤い絲のモニュメント『ふたり』」という、同じモニュメントが海辺にあることを知りました。
ということで、そのモニュメントに関して「Lyrics #4 ふたり」にあとがきを追加して記載しました。
この作品は単体記事として有料でしたが、3月4日まで無料設定で再投稿しましたので、よろしければご覧ください。

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