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フリーランスで働くという事

昨今、「フリーランスで働く」「会社をやめてフリーランスに」という記事などをよく目にします。

フリーランス・個人事業主というのは会社に属さず、個人で仕事を行う人のことを言います。

私も、芸人をやめてからフリーランスを約5年間していました。

フリーランスを始めるきっかけは、芸人をほぼ諦めているときに同期の芸人から生放送業務をやっている社長を紹介してもらい、話をきいて「面白そう」と思って始めました。

その時に、雇用形態を聞いて「個人事業主」という事で踏み出しました。

正直当時の僕は「フリーランス・個人事業主」という働き方をよくわかっていませんでした。

業態は、広告宣伝の一環で、「インターネットの生放送の番組のMC・運営」の仕事をしていました。

PC、カメラなどの機材一式を持ち、現場に行って設営、そして番組をするという内容でした。

基本的には、仕事は先述の会社から紹介してもらい、その仕事をする代理店のような形でした。

仕事して、その会社に対して毎月「請求書」を出します。これは、「給料」ではなく「これだけの業務を請け負ったので、この金額を払ってください」というものです。

金額に関しては、紹介で仕事をもらっているので、金額、取り分などは紹介者が決めるという事になり、それで納得すれば仕事を請け負うという事になります。

仮に自分自身がとってきた仕事であれば、クライアントとの間に入る人が自分しかいないため、【金額の設定】などは自分ですることができます。

【金額の決め方】

フリーランスは、金額を自分で決めることができます、が・・・

「自分はこの金額でいきたい」と思っても、相手がそれでOKしてくれるかは分かりません、「金額は盛って言う」なども買いたたかれる前提の交渉の一つの手段だといえます。

そしてフリーランスをしていてよくあるのが「まだ、駆け出しだし勉強だと思って無料でやってよ?次からお金払うよ」という声です。

私の経験では、まず「次」は無いです。

テクニックで「返報性の法則」※(他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を利用する)などがありますが、それはあくまでもこちらから提案するものなので、むこうから言ってくる場合は

「安く済ませたい」

「うまくいってタダにしよう」

といった考えで、ビジネスをしていく上であなたの扱っているものや、技術をちゃんと見れていない、価値を分かっていない、必要としていない人の場合が多いので、お互いの利益になるようなビジネスはできないと思います。※ただ、フラッグシップ的な立ち位置で影響力があり、自分がその人とやっていきたい、つながりを持っていたいのであれば、ありだと思います。

【営業の必要性】

営業ができるかどうか?という事が非常に大事になってきます。

あなたがどんな商品をもっているか?どんなスキルをもっているか?というのも大事だったりしますが、それを人に伝えて、買ってもらわなければ仕事にはなりえません。

私は、上記で書いたように、初めは仕事を紹介してもらい、日々の生活をしていました。業種としては、競争相手が多い業界ではなく、日々仕事を安定してもらっていましたが、そこで安定した収入で満足していたため、私は「自分から営業していく」という部分をあまり大事にしていませんでした。

そのため、急遽、契約がなくなった場合に、その分の収入が減り不安とストレスを感じていたことを良く覚えています。

仕事の契約は、一朝一夕で決まるものがほとんどではありません。

話をしにいってすぐ決まるものもあれば、窓口→責任者→オーナーと段階を追って話をしなければいけない場合もある。法人によっての違いなども影響してきます。

そういった中で、「営業」は自分の仕事の安定させ、さらに広げていく上で必要不可欠なものになるのです。「営業」と聞くと「物を売ること」と思いがちですが、物を売らずとも、その人と遊んだり、連絡を取ったりするだけでも「信頼」を得ることになり、その信頼が契約または、紹介につながったりします。「その人と時間を共有する」といのが結果的に営業になっていくと私は思います。

【さよならは突然に】

フリーランスは、ある日突然仕事がなくなることもあります。クライアントの経費削減・倒産、自分と契約していた決裁者がいなくなり、後任に就いた決裁者から契約を打ち切られる、など様々です。

例えば、1本10万円の仕事を月に3本やっていたとします。

そうしたら、収入は30万円ですよね、30万あれば悪くないなとは思うかも知れませんが、仮に契約が1本無くなったとします。

当たり前ですが、収入は20万円になります。

30万円入ると思っていたのが20万円になる、生活はできますが、10万円分の予定をしていた予算を削らなければいけません。

クライアントの都合で、「振り込みを来月にしてほしい」などと言われる場合もあります。

サラリーマンと違い、月の給料が「100%入ってくる」ものではありません。

こういった要因とも日々戦っていかなければなりません。



今回は、私がフリーランスをやって思ったことをいくつか書きましたが

フリーランス=自由、好きなように

と思われがちですが、働き方が違うだけで特別な物ではないというのを伝えられたらと思います。

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