ソクラテスの「無知の知」は現代にも通用する考え方
クリティカルシンキングという思考法があります。
これは批判的な思考を意味する言葉で、どんなことも疑い最適な答えを探す思考法のことです。このクリティカルシンキングで出来ていると病気のリスクが下がり、人間関係のトラブルも解消するのだとか。
成功の必要な思考法
成功確率を高めるために疑うことは重要なことです。
なぜなら疑問をもってあらゆることを試すことで、新しい発見が生まれてその発見が成功につながるからです。例えば一昔前であればネットを通して影響力を持つというのは考えられなかったことです。
しかし「ネット上でスターになれないか?」と考えた人たちがブログやYouTubeなどをやり始めて、実際に大きな影響力を持ち始めました。
TVスターになることだけ考えていれば、ネットで知名度を上げるという発想には至らないでしょう。
それが出来るのは他の可能性を模索した人だけです。
このように疑問をもって試してみることで、大きな成功を成し遂げることもあるわけです。
とにかくあらゆることを疑い、納得する答えが出るまで最適な答えを探し続けることは大事なことです。中には「自分は既にクリティカルシンキングが出来ている」と思っている人もいるでしょう。
しかしこう思っている時点で出来ていません。
正しいクリティカルシンキングとは「自分は本当に出来ているのだろうか?」と疑うことだからです。疑うことを辞めた時点でそれはクリティカルシンキングが出来ていないということになるのです。
この考え方はソクラテスに近いと言えます。
ソクラテスの無知の知
ソクラテスとは古代ギリシャの哲学者です。
彼は世の中のあらゆることを疑い常に疑問を投げかけていました。そうやって「本当の答え」を人生通して探し続けた人物なんです。ソクラテスの有名な言葉に「無知の知」という言葉がありますが、これがまさにクリティカルシンキングです。
よく誤解されるのですが無知の知とは「知っていることを自慢する人よりも、知らないことを理解している人の方が偉い」ことだと思っている人が多いようです。
これも間違いではないですが正しいとは言えません。
厳密には「知らないことを認めて知る努力をしようよ!」ということを言っているのが無知の知だからです。
つまりどちらが偉いとかそういう話じゃなくて、「自分たちはまだ最適な答えを知らないんだから、それを生涯通して探し続けよう」と提案したのがソクラテスであり、それを示した言葉が無知の知なのです。
無知の知とはあらゆることを疑い常に成長を目指し、成功にたどり着くために必要は思考法だったんですよね。
なのでクリティカルシンキングと考え方は同じです。
このクリティカルシンキングに近い考え方で「知的謙遜」があります。
知的謙遜力を高める
実は知的謙遜はGoogleが従業員に求める能力の中で、最も必要視されている能力なのだとか。知的謙遜とは「自分の知識はまだまだ足りていない」と考える思考法のことです。
つまり謙虚になり成長を目指す考え方です。
考え方としてほぼクリティカルシンキングと一緒です。
なぜこの能力が必要なのかと言うと、「自分は何でも知っている」と思ってしまうとそれ以上その人は学習しなくなるからです。こういう人はこの先の成長が見込めません。成長しない人は成功も掴めないので実績が伴わなくなるんです。
だからこそ謙虚になり常に成長を目指すことは大事なことです。
知的謙遜力が高い人ほど他人を偏見で見る事がないので、人間関係のトラブルを避けることが出来るとも言われており、ストレスを抱えにくい傾向があると言われています。
知的謙遜力が低い人は自分を完璧な存在だと思い込んでいます。
そんな自分が失敗をすると自身が許せなくなるし、周りの失敗についても自分の足を引っ張る人間だと考えるので許せなくなります。そうなると常にイライラしてしまうんですよね。
だからこそ「自分にも劣っているところがある」と割り切ることが大事で、そう思っていれば多少の失敗には寛容になることが出来るんです。
その方が人に優しくなれるしストレスも溜まりません。
自分は完璧だと思うと努力を怠りますが、劣っているところがあると理解していれば努力する姿勢は保てます。
なので自分を疑い謙虚でいることは重要なことだと言えます。
何者でもない僕をサポートしてくれるならあなたの気持ちに答えれるように、これからもコツコツ頑張っていきます。