人間に刻まれている古くからの価値感とは
人間は本能で生きていると言われています。
進化心理学と言う観点がありその観点から考えると、人間の行動は本能に基づいて行動していることがわかります。そしてその根幹には「子孫繁栄」と言う大きな価値観があるんですよ。
人間の本能
例えば生まれたばかりの赤ちゃんでも男女に差があります。
男の子は動くおもちゃに興味を示して、女の子は人間の顔など感情の部分に興味を示すのだとか。「人間の性質は生まれた後の環境によって決まる」と言われていますが、実は生まれた瞬間に既に決まっている部分もあるんですよね。
生まれながらの差は確かにあり男女には根本的な違いがあります。
これは人類が進化の過程で培ってきた、価値観とも言えます。
かなり古い時代の頃は人類は狩猟採集民でした。その頃の男は獲物を確保する仕事があり、求められていた能力は動くものを捉える能力だったのです。すばしっこい野性の獣を取るための能力が当時は必要だったんですよ。
なのでその必要性に応じて人間は進化したのです。
なので男性は無意識に動くものに興味を示すようになり、身体能力を高めていったと考えられています。女性の場合は集落で仲間と協力しながら子育てを行っていました。なので喋れない子供の変化にすぐに気付く必要があり、さらに集落でトラブルにならないように共感力を高めていったのです。
女性も男性も古い時代に求められていた、必要性に応じて能力を身に着けていったんですね。
子孫繁栄と言う大きなテーマ
そしてそれが未だに染みついているのだとか。
だから男性は女性と比べて身体能力が高く、動くものに興味を示すし女性の場合は、共感力が高く人の感情に敏感に反応できるのです。
さらに人類の大きなテーマには「子孫繁栄」があります。
これに伴って身に着けた価値観も存在します。
子孫繁栄に伴って身に着けた価値観として男の競争意識が挙げられます。
女性に比べて男性の方が遥かに競争意識が高く、優劣を気にする生き物だと言えるでしょう。この価値観は女性に好かれて性的関係を結ぶために身に着けた価値観であり、女性の場合はその必要性が無かったので競争意識がそれほど強くないんです。
なぜ男女で競争意識に差が生まれたのかと言うと、「子供の作り方の違い」が挙げられます。
女性には妊娠があります。
妊娠して10か月ほど子供をお腹の中に宿すことになりますが、男性にはそれが無く男性が子供を作る時には射精の20分ほどです。
そして女性は妊娠さえすればそれが自分の子供だとわかります。だからどれだけモテる女性がいても、自分が妊娠さえ出来れば良かったのです。1人の男性がいろんな女性と子供を作れば、女性は自分の子供を作ることが出来たのでそこまで他人と争う必要がなかっのです。
しかし男性の場合は違います。
競い合う男の心理とは
男性の場合はもし女性が他の男の子供を妊娠すると、自分の子供を作れないので他の男と競う必要があったのです。仮に集落に100人いて男女ともに50人ずついたとします。
この時に1人の男性が50人の女性と子供を作ったらどうなるでしょう。
女性は全員、自分の子供を作れますが男性は1人しか自分の子供を作れません。後の49人は負け組になり子孫繁栄の道が閉ざされてしまうんですよ。だから男性は他の男と競い、女性と結ばれる必要があったのです。
この意識が男性の競争意識の高さにつながっているのだとか。
さらに男の場合は多くの女性と性的関係を結んだほうが、子孫を残す確率が高いと言えます。
だから少しでもモテるために必死になるんですよね。
女性にはその必要が無く1人の男性の子供を、身ごもればそれで良いわけですから、必死になって異性にアピールする必要もありません。男が自慢話を好きな理由はこういう古来の価値観から来ているのではないかと思います。
男が他人と無駄に競いあうのも、浮気性なのもこれで説明できると思います。
さらに若い女性が好きなのも妊娠の可能性が高いからだと言えるでしょう。
このように本能は強烈に自分たちの行動に影響を与えています。
人間を知るためにはまずはこの本能について、知ることが大事かなと思います。
何者でもない僕をサポートしてくれるならあなたの気持ちに答えれるように、これからもコツコツ頑張っていきます。