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家から出来ること(能楽師編)

能楽師、お仕事できなくなっています。能の公演は2月末から全て中止となり、一対一の対面でするのが基本のお弟子様のお稽古も休止中(謡は結構飛沫飛ぶかも・・)

だいたい日本の伝統文化を担う能楽師というものはネット関係に大変疎く・・大事なのは2年後まで日程のついてる手帳、「再来年の○月○日、○○能楽堂でのお仕事よろしくお願いします」とお仕事の依頼があれば「わかりました ○月○日・・」と手帳に記入しますし。パソコンこなすのも大変、この感染症予防で流行のテレワーク、web会議という言葉が巷に溢れて、いやーこのまま対面での活動ができないと生きていけなくなるかも・・と焦ってきました。

というわけで、皆のすなるZoomというものを覚えてみようと第一回少人数での能楽お話し会をしてみました。

なかなかシュールな映像です。

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ちょっと使えそうな感じでしたので、もっと時間を長く使えるようにして(Zoom有料版へステップアップ!)、能楽ワークショップや、せっかくなのでパソコン越しに「謡ってみよう」などの体験などもやってみたいなと思っています。その節はぜひたくさんのご参加をば!!

noteさんの「おんらいんイベント応援」についてもとっても興味があるので、きちんとした能楽ワークショップを中継できたらなーと思っています。(まだまだオンライン使いこなせていないので、もうちょっと経験を積んでから・・・)

また、もともと能について解説を喋るのが得意?好きなので(故 父(能楽師)は解説を始めるとドラエモンのポケットのように話しが次から次へと途切れなくなり、かっぱえびせんとあだ名されていました・・)YouTubeで能の動画解説なども始めてみました。

能舞台についてや装束・能面などについてスマホ自撮りの解説シリーズ、プロの方に編集していただいた鎌倉能舞台の動画や、鎌倉市の小学生がお能のお稽古をして発表会をした能「土蜘蛛」の映像などもアップしているので、お家時間で能について軽く知ってみようと思われた方はぜひご覧頂ければ幸いです。


コロナ後の世界を考えるという記事を読んでいたら、今までの世界には戻れないと考えた方が良いという、恐ろしい予想が書かれていました。650年続いてきた能楽の未来やいかに?!能の公演もお弟子さんのお稽古も不可になったらどうすれば良いのか。

あ、「能楽師ってどんな職業?」「どうしたら能楽師になれるの?」という心の声が聞こえました。次回はそんなお話しも書いていきますね。

とりあえず、webの世界に進出しないと生き残れないのかーと不安を抱いてちょっと時代に付いていかなくちゃと考えている一能楽師の呟きでした。

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