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バイトや職歴、キャリアのこと (文系博士課程の場合)

博士課程の前半では、とりあえず条件を満たすこと(いわゆる論文誌(ジャーナル)での掲載が2本以上)で懸命に研究をするのですが、後半になって卒業も考えれるような状況になってくると、大事なことを忘れていることに気づきます。(すでにキャリアを築かれている社会人博士とか論文博士ではなく、これは課程博士で学業や研究に専念できる環境の人に限る話なのですが)

「あれ・・、博士の学位を取得した後って、どうするんだっけ・・・?」

私が不器用なだけなのかもしれないですが、研究に専念する(条件を満たすことに必死)あまり、就活とかその後のキャリアのことなどを一切考えていないことに気がついたのです。条件を満たして、学位の見込みが立ちそうな時、就活などのことを考えるのがワクワクするよ、と先輩からアドバイスをもらったのですが、私の場合は色々とスキルが低いために一気に不安が押し寄せてきました。

とりあえず、過去にしたバイトや職のことを振り返ってみます。まだ初々しい学部時代の私は、初めて親元を離れ、サークル活動をしながら回転寿司屋さん、カフェ・老舗の料理屋さん・写真館などでバイトをさせてもらうことができました。その後、新卒採用で会社に入社するものの、先人の「石の上にも3年」という教えに従わず辞めてしまい、悔やまれることなのですが、その時の自分の状況ではそれがベストな選択であったのだと思います。

その後、色々資格をとってみたり、大学生に勉強を教えてみたりとしているうちに、修士号に興味が湧き、一念発起して、修士課程に入学することにしました。修士の頃は博士とは違い、満たさなければいけない授業の単位もあるので、割と必死に勉強して、GPAだけは4点(満点)をとることができました。(2年間の修士在学中は、学費 (280万円) + 交通費や研究費等 (100万円)でトータル380万円くらいかかったのも必死だった理由の一つ)家族には金銭面で負担をかけたけど、楽しいバイトもしたり、研究では学会発表したり、割と充実した修士の生活を送っていました。そして、そのまま博士に入学をします。ここからが茨の道の始まりでした。

博士前半では、国際学会と論文誌(ジャーナル)の違いに愕然とし、全然通らないリジェクトの嵐を受けて、自分の全てを否定された感覚に陥ります。精神的にも追い詰められてしまうのですが、「そういう時はショックでパニクっているだけだから、しばらくコメントは寝かせておくのがいいんだよ」という指導教員たちの言葉を信じ、淡々と必要なタスクをこなすことに徹していました。また、そんな博士課程の研究生活と並行して、自分の今後のキャリアに役立つであろうリサーチアシスタント的な仕事などをしていました。

以上、ざっくりと学部から博士前半までの振り返ってみたのですが、問題は博士後半の現在に戻ります。博士の学位の見込みが立ってくると楽しいよ!と言われたものの、アカデミアの道を続けるなら、ポスドク?助教的なポスト(そもそもフレッシュ博士を教員として雇ってくれるポストあるの?)?、それとも企業などに就職した方がいいのか?と、漠然とした不安に襲われます。とりあえず、JREC-IN Portal(研究人材のキャリア支援サイト)に登録したものの、文系博士(かつ割とニッチな研究テーマ)であるために、あまり公募も見つからない状況。さあ、どうしよう。

それでは、また。


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