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始める理由

ゴールデンウィークというものを久しぶりに体験した。

社会人スタートと同時にマスコミの仕事を始めた僕に長期休暇という概念はなく、特にこの数年間はカレンダー関係なしに深夜の勤務を続けていた。

そんな中での久しぶりの1週間に渡る休暇。

とはいえ、自分が自由に使える時間を1週間与えられたわけではなく、先日2歳を迎えた娘の世話を続ける毎日。

表面上は娘が飽きないようにと言いながら、実際は自分がおかしくなってしまわないように、都内の色んな公園を探して連れていった。

最近、休日は子供の面倒を見ていたら1日が終わる。

先月30歳を迎え、20代の頃イメージしていた理想とは違うものの、なんだか悪くない立ち位置のような気がして、自分の人生はこんなもんだと折り合いをつけ始めていた。

そんな中で出会った『折れない心』橋下徹(PHP新書)は、自分に少なからず衝撃を与えた。

折れない心

自分が政治家を志すきっかけとなった1人である橋下さんの「社会に発信したいのであれば、持論を持て」というメッセージに心をえぐられた。

毎日の仕事と子育てで手一杯になり、情報を受け取るだけの毎日を過ごしてしまっていた自分が、改めて社会に発信し、影響を与えたかったことを強く思い出した。

もちろん、マスコミの仕事を通して、社会との繋がりや、個人的な影響力は実感している。

だが、組織の一員として動くのと、個人で動くのとでは全く違う。

今の自分に、おそらく世間を面白がらせるような持論は発信できない。

「持論を発信したい。しなかったら終わる。」

そう思った。

また、WEBメディアを運営する後輩と久しぶりに会ったことも、そこに拍車をかけた。

後輩はメディアの運営を企画から撮影、アウトプットまでほぼ全て1人で行なっており、全くの無名からのスタートながらこの数年でその知名度は「知る人ぞ知るおもしろWEBメディア」というところまできている。

撮影における彼の姿勢に、ゾクゾクした。

こだわりがあって、妥協がない。

まさに持論だ。

普段自分も仕事で似たようなことをしているはずなのに、1人で企画して発信すると、ここまで輝きが変わるのか。

正直、嫉妬した。

負けたくないと思った。

だから、noteを始める。

どのぐらい続くかは分からない。

だけど、どこかで持論を発信することは、今日からから死ぬまで絶対に辞めたくないと思った。

持論を持つ人間は輝く。

それを学べただけでも、今年のゴールデンウィークは儲けものだ。

そんなことを、子供の寝顔を見ながら考える。

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