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【綿町ダイアリー】#520 しっかりママと花火大会歩道橋事故

連載日記『綿町ダイアリー』✏︎姫路市綿町でブライダルプロデュース「スウィートブライド」と「綿町珈琲」と婚活サロン「姫路の縁むすび」を運営しています。ウェディングプランナー&カフェマスター&婚活プランナーの三刀流の日々を綴ったエッセイです。

2001年7月。
明石市大蔵海岸で花火大会が行われました。

しかし、JR朝霧駅に向かう歩道橋で
群衆雪崩が発生し大きな事故になりました。

皆さんもよく知ってる事故だと思います。

実はその日、
僕とママはその花火大会の現地にいました。

そして花火大会終了後、
大勢の人波に流されながら帰路についていました。

僕が人の流れのままに歩道橋に向かおうとすると
ママがひとこと。

「そっち行かへん。ひと駅歩こう!」

「いやいや、それはしんどいやろ。
 あの歩道橋渡ったらすぐ朝霧駅やで!」

僕が必死にそう言うと、
「あれ、絶対に将棋倒しになるで」と、ママ。

「そうかなぁ・・・」
と、僕は少々ふくれ顔。

「あれは死ぬわ。ヤバいで」

ママはそう言って
群衆の人波とは逆の西方向へ歩き出しました。

結局、僕たちは朝霧駅から次の明石駅まで
とぼとぼと1時間もかけて歩きました。

花火大会で疲れてる上に1時間も歩かされて
僕の疲れはピークに達していました。

しかし、帰宅してテレビニュースを観た僕は
テレビの前で呆然と立ち尽くしてしまいました。

まさか、ホントに死亡事故が起こるなんて。
(亡くなった人には心からご冥福をお祈りします)

僕はブーブーふてくされて歩いていた自分を
情けなく、恥ずかしく思いました。

事故に遭遇し行政の責任を追求する人もいれば
はなから行政の警備を信用していない人もいる。

ママは圧倒的な後者。

人の流れや当たり前を疑い
自らの考えでリスクを回避しようとする。

そこがとってもママらしい。

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