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【綿町ダイアリー】#567 僕の好きな小説10選

400文字の連載日記『綿町ダイアリー』✏︎ 姫路市綿町で、ブライダルプロデュース「スウィートブライド」と、カフェ「綿町珈琲」と、お見合いサロン「大人のための縁結び」を運営する中道亮のエッセイ的ダイアリーです。

僕の好きな小説ベスト10!
皆さんと同じのあるでしょうか。

1.マチネの終わりに/平野啓一郎

バッハを聴きながらこの本を読む時間は
豊かで贅沢で、大人の時間でした。
大泣きしたピュアなラブストーリー。

2.楽園のカンヴァス/原田マハ

全てが美しく昇華されてゆくミステリー。
ティムの“胸の鼓動が体中に響いている”という
ラストシーンに感動しました。

3.遮光/中村文則

あまりにもピュアなその男の生き様に
僕は読みながら心酔していきました。
これぞ最高の純文学じゃないでしょうか。
中村ファンになった革命的一冊。

4.海の向こうで戦争が始まる/村上龍

妄想の世界と現実の世界を
行ったり来たりする描き方は
まるでアート作品を鑑賞してるよう。
ポエムのような美しいストーリーでした。

5.羊をめぐる冒険/村上春樹

純文学、ミステリー、ファンタジー
全て揃った名作ですね。

6.沈黙/遠藤周作

ロドリゴが棄教するまでの一本道を
僕は追体験しながら一緒に歩いていく。
心が痛みながらも心が洗われるような・・・
沁みました。

7.春の雪/三島由紀夫

体裁と建前の世界で生きる伯爵の元に育った2人の屈折した恋愛の姿はとても不器用で儚くて。
僕はその儚さの中にうっとりするような美を感じて読み進めました。
これ以上の日本文学があるでしょうか。

8.劇場/又吉直樹

人生に期待するのはいい加減やめたらどうだ。
そんな主人公に自分をダブらせて読みました。
勇気づけられた一冊です。

9.ピクニック/今村夏子

新人までもが仲間入りするラストは
なかなか迫力がありました。
彼女こそ現代の太宰治ですね。

10.蛇にピアス/金原ひとみ

金原さんの描くアンダーグラウンドは
妙に爽やかで暗部な感じがないですね。
尚且つ文体のリズムも爽快で。
読後感も良く久々ステキな芥川賞でした。

いかがでしたでしょうか?

この続きは、カフェで。

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