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RUM RHUM RON 〜素晴らしきラム酒の世界へ〜

ども。のりおです。

プロフィールにもありますが、私、ラム酒好きが高じて、日本ラム協会認定のラムコンシェルジュなる資格をとりました。コンシェルジュ=水先案内人って事なんで、ラム酒ってよくわかんねーやって方をラム酒の魅力的な世界へ御案内させていただくということが僕の役割であります。ということで今回はラム酒について書きたいと思います。

『ラム酒って何?聞いた事はあるけどよくわからない!』

『あれでしょ?海賊が飲んでるやつでしょ??』

僕がラム酒好きだと伝えるとそれを聞いた方々からは大体この言葉を言われます…www それでは皆さんのこの疑問にお答えしたいと思います。

まず最初の『ラム酒って何?』から…

簡単に単刀直入に言いますと

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サトウキビから造られた蒸留酒

めっちゃバクッとしてますがそれ以上でもなければそれ以下でもないんです。早いですがコレがみんなの疑問ひとつ目の答えです…www

ではふたつ目。『海賊が飲んでるやつでしょ?』

正解です。よくご存知で!ではなぜ?海賊がラム酒を飲むようになったのでしょうか?それはラム酒の誕生に大きく関係しているのです。

そもそもラム酒は自然発生的な酒ではなく、砂糖の副産物として生まれたお酒です。ラム酒といえばカリブ海と言っても過言ではないぐらい南国のカリブに根付いているラム酒ですが、そもそもカリブにサトウキビは1本も存在しなかったのです。

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時は大航海時代。マルコポーロの『東方見聞録』を信じ、黄金を求めて海に出たコロンブスが1492年に新大陸を発見しました。新大陸発見の翌年、コロンブス2回目の航海時にカナリア諸島産のサトウキビの苗をエスパニョーラ島へ持ち込みました。コロンブスの備忘録にも『持ってきたサトウキビは少なかったが根付いた』という記録が残ってます。

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15世紀にはアフリカ西部のカナリア諸島を植民地にして砂糖プランテーションを建設し莫大な富を得ていたスペイン。コロンブスの航海の第1の目的は黄金でしたが、当時、非常に高価だった砂糖をさらにたくさん生産する植民地探しもまた大きな目的でした。

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そんなこんなでカリブに根付いたサトウキビ。もちろん、砂糖プランテーションはたくさん作られ製糖業は繁栄を極めます。砂糖の生産が増えるに伴い副産物である『糖蜜』も増えます。その『糖蜜』を発酵・蒸留したものをプランテーションで働く奴隷(先住民や黒人)に与えていました。これがラム酒の誕生です。

前置きが長くなってしまいましたが、このラム酒がなぜ海賊に飲まれるようになったのでしょうか?正しくは海賊というよりは船乗りに飲まれるようになったのか??

それはラム酒が壊血病の特効薬として信じられていたことがあります。壊血病とはビタミンC欠乏により出血性の症状が生じる病気である。長期の海上での生活を強いられる船乗りたちはその壊血病に悩まされていた。

当時、長い航海では水は腐って飲めなくなるため、水分補給としても船に積まれていたラム酒が飲まれていた。ただラム酒は酒質が粗く飲みにくかったので、飲みやすくするためライムジュースと砂糖を加えていた。本当はそのライムジュースが壊血病の予防と治療に効く薬となっていたのである。ただただ、勘違いでラム酒が効くと信じられていたのです。

実際、イギリス海軍では1731年から壊血病の予防として昼食前にハーフパイント(284cc)のラム酒を支給することが規則で義務付けられていた。これは1970年に廃止されるまで、実に240年の長きにわたり続けられていたのです。

少し長くなりましたが最後までお付き合いいただき誠にありがとうございます。ラム酒について少しでも興味を持っていただければ大変嬉しいです。まだまだ伝えたいことがたくさんあるので、また書きますね。ではでは。

adiós, nos vemos de nuevo.

中目黒土産店/のりお

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