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地方でのリアルな転職活動

今までの経験を振り返ろう、第67話。

地方でのリアルな転職活動についてもうちょっと書いておこうと思う。
こんな年齢になって転職なんてできるの?という疑問も聞くし、
全国的に移住が広がってるけれども、そもそも(地方に)仕事はあるのか?という問いもあるので、ちょっとここで残しておこう。

Web業界の募集職種

地方ではWebディレクターという職種はまだまだ浸透していない気がする。というかもう浸透しないんではなかろうかという疑問もある。
でも制作側から見て、ディレクターを必要とする人、事業側や代理店から見て、ディレクターが必要とする人はよく見かけるけどあまり表には出てない気がするが、4年前よりは全然多くなりました。
また、デザイナー、エンジニアはどこでも募集してるところは多いけど、めちゃくちゃ募集してるっていうわけではないように感じる。
九州は通販王国なのでECサイト経験者は常に募集しているイメージ。

どこかどんなお仕事をしてるのか

代理店
東京とやってることは変わらないけど、九州ならではなのかダイレクトマーケティングが多い。九州の大手通販企業とか。

制作会社
ほぼほぼ福岡の案件をしているところが多いが、東京の案件を半分以上しているところも聞く。また代理店に常駐しているところもあり。
いわゆる一般的なweb制作会社が多いと思う。例えばデザインに特化したとかシステムに特化したとかいう会社は少ない。

フリーランス
新規開拓というよりも、もともといた会社からお仕事をもらってる人が多い。なので下請け。もしくは、昔からコネクションがある人はそのつながりで直クライアントもらったり。「今度お店出すんだよね」「じゃホームページ作ってやるよ!」みたいな感覚。地元の人で人脈が広いと困らない気がする。

求人はどうやって探していたか

私は転職エージェントを複数登録、サイトを複数登録していましたが、どこも同じ求人が同じ時期に全部一緒に流れてきました。
業界がせますぎるのか、たとえば大手の企業が募集をかければ、スキルがある程度ある私のところに一斉に連絡がくる。
あとは以前のクライアント、お付き合いのある会社、友人からの紹介が多い。ただお付き合いがある方はほぼ横で繋がってたりするので、今後のつながりも含めてきちんと対応すべき。

そういえば以前も書いていた。

このときもあまりディレクターを募集していなかったって感じ。しかし、このときは正直下調べが足りなさすぎた。

転職活動の状況はどうたったか

何社か受けましたが、結果落ちました。
年齢、性別、希望年収、スキル、すべて含めマッチングしない。エージェントから聞くのは「なんでもできる人」。このなんでもできる人の幅が結構広すぎる。デザイン、コーディング、システム、マーケティング、ディレクション、プランニングなどなど。。って全部じゃん!みたいな。
あと複数社受けて思ったのは、東京と比べてどうのポジションにどんな人がほしいか明確になっていない気がした。募集職種はディレクターだけど、デザインを主にしてもらいますとか。???だった。
ただ全部できたとしても年収はかなり低いほうだと思います。リアルな話。でも働き方は正直、東京と同じでした。

私が受からなかった理由

ディレクションがいくらできてもそれを測るものさしがない。そもそもディレクションというのがどんなものか浸透していない地方ではなかなか難しい。これはクリエイティブディレクターとかプロジェクトマネージャーとかも同じかも。自分が協力できることプレゼンしても、今までで会社で作った資料を出してくださいと言われたり(コンプラの関係で持ち出せないと思うけど)、目に見えるものではないことではないと評価されない。
だからなぜか評価のポイントが「デザインできる」にシフトしてしまう。

でもね〜そもそもデザイナーとディレクターの役割は違う。

ディレクションの経験はあっても、手を動かせないと正直ダメなことを実感した。でも結果採用されても手を動かし、自分でディレクションし、その分の負担が大きくなるので、一人フリーランスになるので会社にいるのはあまり意味がない気もする。(以前の会社で経験済み)

自分が評価されるようにするために

実績ももちろんだけど、「自分プレゼン」をどこまで面接でできるか。そして、私という性格を知ってもらうこと。
一度もお仕事したことない人から「うちに来ませんか」と今までも何度かお誘いをもらったことがある。その人はおそらく私とのやりとりとか考えとかで判断してくれてるのではないか?と思う。

やっぱり自分のことを知ってる人、知ろうとしてくれてる人はなにかを感じ取ってくれると思った。
ディレクションの採用は実績も必要ですが、人柄も十分重要視されるから自己アピールもぜひ。

地方での転職を考えている人へ

地方への移住は全国的にも広がっていて、お世話をしてくれる企業もあります。なのでそこで求人は相談するといいかと思いますが、リアルな話は私のような人でないと知らない話かもしれません。いい話も悪い話も。
一つの話だけに耳を傾けず、いろいろなところから情報を集めたほうがいい。

またディレクターという職種に関しては述べたように、求人としては少ないし、あまり求められていない気がする。
九州でディレクターを目指しているならば、手を動かすディレクターもしくは、EC運用のディレクターであれば就職はあるだろう。でも収入面は期待しないほうがいい。

単価が東京でも下がっているので、地方はもっと下がるかクオリティがダメになっていくと思ってたりする。それであればランサーズなどのクラウドソーシングに依頼するほうがまだいい人が見つかるかもしれない。

地方への転職で悩んでる人への何かのアドバイスになればと思って書きました。

誰かのためになりますように。

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