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グループディスカッションまとめ①規格外の野菜について

ナカマノコエで企画した食品ロスを考えるイベントの報告です。このページでは、イベント後半の部で行われたディスカッションタイムの中で話し合われた内容をお伝えします。

映画鑑賞&ディスカッション!子どもも大人も一緒に考えよう!
【じぶんのまわりの食品ロス】
日時: 2023年3月4日㈯ 10:30~13:30
場所: 軽井沢発地市庭イベントスペース
イベントの内容:
🎵映画『0円キッチン』鑑賞
🎵農家さんが出荷できず在庫してる「もったいない野菜」でつくるスープをめしあがれ(ロスパンのおまけ付)
🎵グループディスカッション

農家が出荷できず、廃棄されてしまう野菜について話し合ったグループ(6名)


農家は、出荷する野菜に規準がある ⇒形が大事でそれ以外は廃棄、おすそ分け、直売所に出すなどは手間がかかって無理。本当に育てるまでには大変だと思う。このような点に関し、多くの消費者は気にしていない。気づかない、知らない。

◆直売所では、朝採れなどスーパーより形は悪いけど、安くて有難い。規格外などは、切ない、農家さんは大変。循環して豊かになればいい。

農家と直接関わると、規格外はない。規格って何?畑に戻すという方法を農家さんはとっているが、加工すれば、、、を模索中。

◆農家さんと給食食材を直接のやり取りしている保育園の話。規格外ばかり、何が来るか分からない。来たモノで献立をつくる。色んな野菜、そこに意識を向けて、やればできる。知恵を出し合い、工夫する。

◆規格外野菜は加工して商品にすればいい、という話にもなるが、農家さんの作物を加工するというのは、スゴイ量、大変な労力。行政の加工所は立派なところもあるが、いろいろ制約がある。キャベツなどこの地域で大量につくっているものは、町として加工品開発の取り組みがあるといい。

◆有機農家さんは宣伝が下手、時間がない ⇒何とか支えたいというコトから宣伝、消費者と繋がるようにやってきたが、消費者の希望が高すぎる。応えきれない、疲れてしまう。地元で、環境的にもイイモノを支える仕組みを考え、そこから徐々に地球規模まで広げていければ。

◆何でも現金で買える、キレイなモノがいいモノ、農薬や化学肥料がないと野菜はできない、という妄信。そこに生産者、消費者共に頼っている状態。値段が下がれば出せず、腐って大変。有機農家さんや手間をかけている人、チャレンジする農家をもっと応援する仕組みをつくりたい。韓国のオーガニック給食の例などを参考に、国がその方向にかじ取りが必要

◆小布施栗の実農園の取り組み・循環http://kurinomien.com/

◆規格外のお野菜(農産物に規格があることが本当はおかしい)を給食に使う取り組みはどうか。調理員さんの人数がいればできるのでは。

◆持続可能な農業について考えていきたい。自給率の低さも大きな問題。

~イベント運営メンバーのまとめ~

この座談会を通じて、ご参加下さった方たちが、作り手さん農家さんのことを想っていることを本当に温かく嬉しく感じました。何とかしたい、何か自分にできることはないか、小さないびつなモノたちを愛おしく手にしているような、そのモノたちがどうなりたいのか、どうしたら輝くのか、そんなことに真剣に考え、模索し、行動しようとしていることを感じる、そんな時間でした。

なぜ、規格があるのか・・そこには全てに通じる効率化を感じます。人に対しても、それは同じ。いつの間にか、規格外を受け容れないという社会になってしまったのでは?

本来、全ては自然で、どんなものも自然。どんな形であっても受け容れるという食べ方は、人間として、そのようなカラダとココロを創る基礎となると感じています。食べることは生きる基本!このディスカッションをとおして改めて感じました。

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