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ニュータイプの時代(山口周)を読んで

ビジネス書は読むまいとして避けてきたけど、逆張りオタクとしては逆にビジネス書を読んでみるというムーブメントに入ったのでビジネス書読んでみました。

逆張りオタクが読むのに一番いいビジネス書をたまたま選んでしまった気がする。結果として、大変面白く読めました。

Kindleで買う前にサンプル読んだら、”「失業」は生産性向上の末に達成された歓迎すべき状況”って書いてて、共感性が高かったので買っちゃった。オモコロの原宿さんも無職が最強って言ってた。

なんか世の中はVUCAで、20世紀以前より不安定なのでみんな変わろうね、ニュータイプになったほうが得ですよ、って。山口さんはそう言ってます。

先の「失業」の節で、現代はモノがあふれていて解決すべき問題が以前より少なくなっている、と。なので、問題解決能力より問題発見能力のほうが価値が高くなっているそうな。世の中の問題が完全になくなったら、世界は晴れて”歓迎すべき大失業時代”に突入するんでしょうね。

基本はそういう不安定で、モノがあふれている世の中に適合する方法論的なお話をしてくれてました。

利益を独占しようとする人はオールドタイプで、ニュータイプは与え、共有するそうです。ナレッジの共有だの、いろんなものをシェアするサービスだのは確かに最近になってよく聞くようになりました。このままシェアする潮流が強くなってくと、資本主義からの連続的な共産主義的なものに進化したりするのかな。結局マルクスが言っていた話は合っていて、我々はその間の資本主義にいるだけなのか、マルクスが間違っていたのか、マルクス有識者の方は教えてください。

ビジネス書はあんまり読む気しなかったけど、山口周さんは割と哲学とか芸術とかの話を交えてくれるから面白く読めました。ビジネス書も、お金とかビジネスとかのレンズを通して人間のことを書いてるだけなのかもしれない。ビジネス書好きな人って何考えて読んでるのか興味があります。お金が好きなのか、ビジネスが好きなのか、人間が好きなのか。

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