【読むサプリ vol.1】同じような失敗を繰り返して、落ち込んでいます
今回の相談者と同じような経験をした人は、多いと思います。もちろん中島も、ええ若い頃は言われていました。今では偉そうに話していますが、前職ではダメ社員からスタートしていますので、気持ちはよくわかります。
ですが、仕事は技術です。失敗して振り返り、次に活かすことで誰もが身に付ける事ができる技術ですから、今回は、失敗を成長の糧にする方法について書きました。
私のセッションでは、開発した「つみきメソッド」の「5つのめがね」を用いて、悩みの分析から解決までを行っていますので、自分事として読み進めていただけると嬉しいです。
また、「読むサプリ」の思いはvol.0に書きましたので、こちらも読んでいただけると嬉しいです。
分析と対策
まずは、「今めがね」でどんな失敗を繰り返しているのか、言語化していきました。実際の失敗を詳しく書き出していくと、失敗は複数あり、その共通点は「報連相の不足」でした。他にも、目的や主張や振り返りの不足がありました。
次に、「自分めがね」で相談者自身の理想を言語化すると、「もっと詳しく教えて欲しい。」「考えろ、だけでなく答えを教えて欲しい。」との事でした。ここは自わがままでも、分都合で良いので、自分の中にある思いを言葉にすることが大切です。
さらに、「相手めがね」で先輩の視点に立って言語化します。呆れられていると感じていますが、それでも「後輩に成長して欲しい。」という思いがあるようです。実際に見放されたのなら、失敗を指摘したりはしませんからね。
そして、「未来めがね」で相談者の思いを言語化すると、「仕事ができるようになりたい。」とのことでした。この思いがとても大切で、できるようになりたい、との思いがあれば、人はいつだって、どこからだって成長する事ができます。
最後に、「推理めがね」で、ここまで書き出した全体を俯瞰して、これから取るべき行動を考えます。相談者も、その先輩も思いはあるのですが、やはり失敗の振り返り方が不十分だと言えます。失敗は、そのままにしていれば失敗のままです。ですが、振り返りを行い、失敗を分析することで、成長の糧にする事ができます。
まずは失敗を深掘りして、その失敗の原因を見つけ、具体的な対策を言語化することで見通しを作っていきます。
目に見える失敗としては「報連相の不足」ですが、失敗の原因は「個々の出来事の確認不足」でした。失敗は結果であり、原因ではありません。確認が不足しているから、報連相も適切に行えずに、先輩に伝わらなかったんですね。
なので、「個々の出来事のより良い確認方法」をお伝えしました。「ちゃんと確認しなきゃね。」といったざっくりしたものではなく、具体的にどうやったら良かったか、これは失敗したこと一つ一つ丁寧に、実際に行動がイメージできるくらい具体的に言語化しました。
「なるほど、次は行けそうな気がします!」
ここまで来て、やっと見通しが立ったと言えます。もちろん、次同じような事が起きても、失敗してしまうかもしれません。ですが、それでも良いのです。大切なのは、失敗を振り返り成長の糧とすることなのですから。
補足
本当は、先輩にここまで指導してもらいたいのですが、まあ難しいですよね。後進育成を行える人は、とても少ないです。特に、仕事が出来る人ほど「自分で考えて。」と、自分は出来ても相手は出来ない方法で指導してしまうものです。
人は、自分めがねで世界をとらえています。
教える立場の人は、自分めがねを手放し、相手めがねで関わることで、相手に合った指導ができるようになっていきます。もちろん、後進育成も失敗を繰り返して、振り返りを繰り返して身に付ける技術です。
最後に
ここでは振り返りを簡単に書いていますが、一人でやるのは難しいかもしれません。ですが、まずは、失敗を結果と原因に切り分けてみて下さい。「なぜその失敗をしてしまったのか?」を考えるだけでも振り返りになりますからね。
何より、一番大切なのはメンタルの安定です。自分はダメだ、と思っていてはメンタルは不安定になるばかりですから、振り返りを行うことで、ダメだけどダメじゃなかった!次がんばろう!と気持ちを切り替得ることを意識できると、メンタルは安定しやすくなりますからね。
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