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サッカー選手における筋力とパワーの重要性(跳躍高(r=0.78)、10m(r=0.94)、30m(r=0.78)のスプリント、および有酸素性持久力が男子プロサッカー選手の最大筋力と高い相関関係がある)

サッカー選手の激しい身体活動

サッカー、特にトップレベルは、短時間の激しい身体活動が特徴であり、その後、短期間で能動的あるいは受動的回復が行われ、一瞬の動作が、試合の勝敗を決するものになりうります。

したがって、短い距離を疾走する、加速する、減速する、方向転換する、そしてそれと同時にテクニカルな動作を行うことがサッカーにおける身体能力の尺度として妥当であると考えられます。

選手はこれらの激しい課題を繰り返し実施できなければならず、例えば、攻撃においてスプリントをしては直ちに守備位置へ戻ることを繰り返す際、消耗されたアデノシン三リン酸の回復効率が高いほど、その後のスプリントが最大に近くなるため、素早く回復する能力を評価する必要があります。

筋力とパワー

サッカーでは、キック、スプリント、タックル、ジャンプなど、繰り返し大きなパワーを発揮する運動が行われます。

スプリント能力とジャンプの跳躍高を含むパワー発揮能力の測定値は、サッカーのパフォーマンスと明らかに相関することが知られており、跳躍高(r=0.78)、10m(r=0.94)および30m(r=0.78)のスプリント、および有酸素性持久力が男子プロサッカー選手の最大筋力と高い相関関係があります。

カウンタームーブメントジャンプ(CMJ)は主に下半身のパワーを測定、またスクワットジャンプ(SJ)は下半身の筋力を筋力を測定するための有効なテストとみなされています。

パワーの発生源

優れたアスリートを観察すると、パワーが股関節で発生し、剛性を高めたコアを通して伝達されることは常に明らかであり、コアは決してパワーの発生源ではありません。

彼らは体幹を運動に対抗し制御する手段として用い、運動の発生装置として使うことは滅多にありません(もちろん、投手などの例外もあり、脊椎姿勢の大きな変化でパルスを生み出す人は、最も受傷しやすい人でもある)。

したがって、コアの筋組織は非常に強力でなければならず、他の身体部位のトレーニングを最適化し最善のパフォーマンスを促進するためにコントロールが可能でなければなりません。

したがって、パワートレーニングでは、コアではなく股関節のために実施するべきとされています。

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