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スプリントスピードとは(スプリントスピードは、床に対してより大きな筋力を生み出す能力と接地時間を最小限に留める能力(伸張-短縮サイクル)をうまく利用し、キネティックチェーンを通じてパワーを転移させる能力により支配されている)

スプリントの原則

遊脚期と支持期の接続時間には限界があるためWeyandらは、スプリントスピードは、床に対してより大きな筋力を生み出す能力と接地時間を最小限に留める能力、すなわち伸張-短縮サイクルをうまく利用して、キネティックチェーンを通じてパワーを転移させる能力によって原則的に支配されていると結論づけています。

したがって、スピードを向上させるには、遊脚期の素早い脚のリカバリーよりに重点を置くよりも、短い接続時間で高いパワーを発揮できるようにトレーニングすべきとされています。

S&Cコーチはトレーニングにデプスジャンプを含め(適切なトレーニングサイクル中に)、コンタクトマットを用いて、跳躍高の最大化とともに接地時間の最小化(0.1~0.2秒など)を目指して指導するとよいとされます。

結論

どのレベルのアスリートであっても、トレーニングは知識と経験の微妙なバランスの上に立ち、コーチもトレーニング専門職も、アスリートのパフォーマンス向上を助ける最善の練習方法を絶えず模索しています。

最大スピードとそのトレーニング手法に関する最新の構成概念は、現在一般的に利用されている練習の見直しを要求しています。

フィールドスポーツの選手は20~30mの間で最大スプリントスプリントを達成することができ、GSACは水平推進に大きく貢献するのではなく、垂直変位を最小限に留める方法を提供します。

遊脚期の持続時間の短さではなく支持期中に生み出される力の大きさが、優れたスプリント能力の基礎となるメカニズムになります。

スプリントとは

スプリントでは、コーディネーション、安定性、筋パワーを利用して、脚の周期的動作による最大水平スピードを達成しています。

股関節、膝関節、足関節の運動を担う筋群は支持期に特定の役割を果たして、身体を前方へ効率よく推進させています。

残念ながら重要な構成概念は誤解されたまま、水平推進、つまり最大スプリントの達成に関与しているとみなされています。

例えば、腓腹筋・ヒラメ筋・アキレス腱複合体(GSAC)は、弾性エネルギーを蓄えてスプリント中の身体の素早い前進を助けているとみなされ、水平推進における立役者と考えられています。

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