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続コピーを書きなぐる。

こんにちは。

コピーライターの中島佳人です。

今回も、前回に引き続き

「コピーを書きなぐる」

という話をしたいと思います。


ここ数年の話ですが、

山梨県立大学 国際政策学部の
兼清慎一准教授とのご縁で、
何度かゲスト講師に招かれ、
授業とワークショップを
させていただいているんですが、

そのなかで
学生のみなさんに、
コピーライティングを
一部経験してもらったんです。


普段、コピーを書いていない人、
書き慣れていない人が
コピーを書くと、
わらわらと出てくるのが

「自分なんかが、書けるわけがない」

と決めつけちゃう現象なんですよね。

はい。わかります。


上手く書こうと力んじゃうと
かえって書けなくなる。

せっかく出した案に対しても、
恥ずかしさを感じてしまう。

自分にブレーキをかけてしまったり
自分にダメ出しをしたり
してしまうんです。

僕もコピーライターになりたての時は、
上手く書こうとガッチガチになり、
筆が全然進まない、なんてことがよくありました。

趣味でボクシングやっているんですが、
初めてスパーリングをやったとき、
それはもうガッチガチに力んてしまい、

相手から離れた所でビビりながら
ひたすら左ジャブを打って、
1分くらいたったら
勝手に左腕が上がらなくなり、
なにやってるんだろうって感じで
何もできずに自滅して終わってしまった‥‥

そんな苦すっぱい思い出に
近い経験と言えます。


で、

このようなことを避けるために

授業で促したのは、

「手を止めずに、とにかく言葉を書きなぐる」

でした。


言葉が出てなかったら、
無理に文章を書こうとせず、

● 感想のひと言でもいいから何かを書く。

● なんの捻りもない文章でいいから書く。

● なんならテキトーな落書きでもいいから書く。

みたいなことを、
学生のみなさんに
してもらいました。

これはどういうことかと言いますと

◎手を止めずにひたすら書く
 =
 自分にブレーキをかける
 ネガティブな感覚に、
 マインドをフォーカスさせない

ということであり、

◎手を止めずに書く
 =
 アウトプットに没入するにつれて、
 ブレーキが外れて
 アイデアが加速しはじめる


このことをワークショップで
体験してもらいたかった
という感じです。

実際、
学生のみなさんにコピーを
書いてもらったのは、
10分とかそれくらいだったんですが

それでも、書きまくっているうちに
それぞれの個性を匂わす
ユニークなアウトプットが
出るようになったのです!!

兼清先生から
「短時間で、学生たちの間に意識変容が起きた」
とお話があった通り

心のブレーキがいい感じで外れて、
一人ひとりの創造性を解放できた瞬間でした!


別の話になりますが

仕事の中で、
僕のナビゲーションのもと、
クライアントさんに
「書きなぐる」を実践
していただく機会がありました。


お題は、新サービスのネーミング開発でした。

ワークショップの変則版、と言った感じで

数度のラリーをさせていただいたのですが、


結果、

◎自分たちのサービスついて、
 整理と理解が深まった。

◎よりいっそう、サービスに愛着が湧いた。

◎納得感できる形でネーミングが完成できた。

ということで

ここでも「書きなぐる」の効果が
いい形で現れたと思います。

経験上、

「書きなぐる」「書きまくる」という行為は
いろいろな面で
メリットが感じられますね。


みなさまも、機会があったら
ぜひ、書きなぐってみてください。

今まで出なかったような
アイデアが、ぶわわっと
飛び出してくるかもしれません。


今回も長文におつきあいくださり感謝です。

次回は、文章の最後の方に
出させていただいた
ネーミングづくりについて書きたいと思います。

では、また。

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