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#3【コラム】凡人の輝き方~サカナクションを例とした考察~

どうも。なかりゅです。ちなみにこの名乗りはAmazon時代のエーリアスという社内の呼び名的なもので、入社時に勝手に上司につけられたものです。全国のナカジマさんがそう言われるように私も漏れなく「ナカジ」と呼ばれ続けてきましたが、ナカジ以外の呼び名を3年半強、Amazonにてなかりゅだったのアイデンティティが少しあるので使っています。アイデンティティ?

ぱかぱかぱっか、ぱかぱっか、・・・・

あーー-いでんてぃてぃーがあー、なああ あー なーい!

アイデンティティといえばサカナクションですね。

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さて、前置きが長くなりましたが、タイトルのテーマで少し文章をつづりたいと思います。前提として、私はサカナクションの大ファンという訳ではないのでご容赦ください。すみません。といってもあまり人に話すチャンスがないのですが私は無類の音楽好きでして、フィッシュマンズからMr.Children、岡崎体育、岡村靖幸となんでも聞きまくるんですね。モーモールルギャバンとかも好きで、ロキノン系、シティポップ等幅広く好きなんです。最近だとyona yona weekendersとか最高です。大好き過ぎて車でいつもかけており、4歳の息子がシティポップを歌ってしまっています。大ファンじゃないといってもサカナクションは昔から聞いておりました。2007-8年くらい?の「三日月サンセット」「ネイティブダンサー」はかなり聞いてました。当時は今ほどメジャーという訳ではなく、新星なロックバンドが出てきたな、という感じ。

言うまでもなく、ここ10年でサカナクションは爆発的に人気を得て、日本の音楽界を代表するアーティストになっています。

しかしよく考えてみてください。

サカナクションは歌うまいですか?イケメン、美女集団ですか?楽器の演奏が神がかったテクニックがありますか?

この問いに答えるための文章を書くのが難しいのですが、笑 上記要素において「もっと優れた人がいる」という表現にしておきますね。

じゃあなぜサカナクションが売れたのか?そこにキャリア形成におけるヒントがあると思います。凡人が輝くためのヒントがそこに隠されているのではないかと強く思うのです。

まず、着目すべき点は一目見て、世界観がものすごい!ということです。まずは見た目ですね。ファッションが独特です。

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さらにMVもものすごく芸術的なものもある。あと、そもそもサカナクションっていうネーミングセンスですね。魚+アクションでサカナクションらしいのですが、なんそれ!って感じですね。とにかく第一印象をかましにきてる感がすごいのです。

そして何より楽曲のクオリティの高さです。よく聞くとメロディーラインはそこまで奇をてらったものではありません。普通にAメロ、Bメロ、サビみたいな構成です。ミュージシャンでも評論家でもないので素人の目線なのですが、編曲がすごいなと。普段聞きなれないボンゴのような楽器を使ったイントロの「アイデンティティ」また、テクノのピコピコ感にハウスミュージックのダンサブルなリズム、パーカッション。ボーカルの力強さ、女性コーラスのハーモニー。攻撃的なベースライン。それに加え文学的な歌詞をきたもんだから、もうおなかいっぱいです。おなかいっぱいなのに「いい曲!」となる。芸術性の高いマイナーミュージックの良い部分をポップミュージックに取り入れた編曲は名作だらけです。

つまりサカナクションはセルフブランディングが凄まじく上手で、自分たちの強い領域に特化して競合がいないブルーオーシャンで戦っており独自の地位を築いているのかと思います。

芸術性の高い楽曲編成×ファッション×MV×打ち出し方で勝負している。ミュージシャン=神がかり的な声や美男美女っていう概念をぶっ壊している。

この構造で似ているのが「ドラゴン桜」かなと思います。漫画だけど絵が上手じゃない。なのにめちゃくちゃ面白いというあたりですね。

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サカナクションは非常に戦略的に売れるべくてして売れたという印象を受けます。では、そんなサカナクションをヒントに凡人がいかに輝けるのか?について考察していきたいと思います。

まず、キャリア関連でよくある話が、強みが分からなければやりたいことなんてない、どうしたらいいでしょうか?という話です。

正直、99%くらいの人がやりたいことはないです。ただ30%くらいの人たちは自分の強みを分かってて上手に生きてます。凡人が輝くためにには、やりたいことを明確にして、それをモチベーションに強みを磨いていくステップがあるのかなと思います。

やりたいことはない人が多いですが、やりたい状態やありたくない状態はあるはずです。中嶋の事例で申し上げます。

多分に漏れず私もやりたいことなんて全くない学生でした。ですが、ありたくない状態は明確にありました。それは「満員電車に毎日乗ること」です。

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馬鹿馬鹿しいかもしれませんが、私は強烈に満員電車が嫌いです。あの圧迫感や異臭。人間のやる沙汰とは思えない。それは新大津という横須賀の駅から大学のある高田馬場まで毎日通う学生生活の中で構築された最大の嫌なことでした。嫌すぎて米国に交換留学をしそもそも早稲田には3年しか通っていなかったり、川崎の祖父母の家に居候してなんとか乗り切りました。


この社会人生活も基本的な軸は「満員電車に乗りたくない」を貫き通していますし、年収UPを通じて都心に住むことや、独立をする、ということに対してとてつもないモチベーションがありました。

次に、強みを磨く点についてですが、シンプルにいろいろなことをやってみるということかと思います。私は、機械部品の商品開発から、人材営業、海外スタートアップのCVC、ECコンサルなど、いろいろな職業に手を出しましたが、結局のところ人材が一番向いているなと確信しました。それは周囲からも向いていると言われた回数が多いし、実績も伴っていたからです。

一方で今やっていることが実績を伴っていれば特にリスクを背負って新しいことにチャレンジする必要もないと思います。私は自分のスキルを過信して人材営業からいろいろ手を出して失敗も多くしました。

私は本当に凡人です。ですが、凡人になりにまあいろいろ出来ることは手を尽くして、「ラベル」はいくつか入手できてきたと思います。ラベルというものはある程度の分かりやすさ(ポップさ)も重要です。私の場合は早稲田卒(学部の中で最も合格最低点が低い学科+現役生に有利な政経受験)、海外駐在(1年だけだけど)、分かりやすい事実の積み重ねで今があると思っています。

肩書なんて意味ない!っていう論争もあるかと思いますが、お客様は「ラベル」がないと手にも取ってもらえませんからね。

ぜひ、読んでいただいた皆様もモヤモヤされている方はサカナクションをご参考にしてみてください。面談はいつでも受付可能です。メールくださいませ。

(株)ソマリ

代表 中嶋竜之介

nakaryu@somali.co.jp


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