安定感といった快楽物質に麻痺した日常
書籍『自分を超える法』を読んでいて思いました。私は安定感に麻痺しています。その影響もあり、自分の可能性を捨ててきたのかなと危機感を抱きました。そう思ったのは、シックス・ヒューマン・ニーズを読んだからです。
6つの欲求
「人間の6つの欲求」こそが人間の行動を突き動かす。
それがシックス・ヒューマン・ニーズです。
人間は誰しもニーズ(欲求)を持っていてます。
人の行動の裏には真の動機があり、このシックス・ヒューマン・ニーズのどれかにあてはまるようになっています。
それをしっかり理解することで、自分を変えることに活かしたり、他人の欲求を理解することができます。
シックス・ヒューマン・ニーズ
1、安定感
安定したいというニーズ
2、不安定感
変化がほしいというニーズ
3、重要感
価値のある存在でありたい、自分は特別でありたいというニーズ
4、愛とつながり
愛されたい。誰かとつながっていたいというニーズ
5、成長
成長したいというニーズ
6、貢献
何かに貢献したいというニーズ
例えば「大企業で働きたい」といった人は安定感を求めています。
「ナンバーワンになりたい」という方は、重要感を満たしたいのです。
自分の普段使っている言葉から、自分が何を求めているのかがわかります。もちろん自分だけでなく他人も同じです。
求めていることが会話に現れるんです。
蔓延している安定感
安定感がいちばんニーズがあるとのことなので考えました。
社会人のほとんどは就職をしているけど、これは安定を求めているからです。社員をしていれば、決まって給料は入ってくるので、安定した人生を送れますね。
現代社会ではほとんどの人が就職を選択します。大学生と話すと就活する人がほとんどだとわかります。
思い出してみると、私の場合は無意識的に就職を選びました。なんか、就職しないと周りから白い目で見られるような気がしてたんですよね。
なので、起業しようだとか他の選択肢は全く考えていませんでした。自分のやりたいことや人生設計なんかよりも、安定感をとっていたと思います。
就職がいけないと言いたいわけではありません。それよりも、就職することが当たり前だと刷り込まれていることに危険視するべきだと思うんです。
社会人1年目に学んだこと
私は初めて就職した時にリーマンショックを味わいました。結果だけお伝えすると、就職できたけれど仕事がもらえずに自宅待機。8月ごろに仕事を失いました。
初めてハローワークに行き、ジョブカフェを紹介してもらい、就職活動を行いました。やっぱり学校を通した就職活動じゃないとスルスルうまくはいきませんね。
しかも、仕事を一切もらえなかったので、実務経験なしの中途です。その時点で応募できる会社が少なかったです。必須条件に実務経験と書かれている会社がほとんどでした。
社会人をスタートしたばかりで、安定を失いました。これが1回目の安定感の喪失です。
ここでしっかり学べばよかったのですが、実家に住んでいたせいか、危機感はなく学びは薄かったようです。
そうこうしているうちに秋を過ぎ冬になりました。仕事は決まっていません。そんな中に父親が仕事を失いました。これが2回目の安定感の喪失ですね。
のうのうと生きてきた私ですが、さすがに焦りました。職種なんて関係ない。とにかく就職するんだと我武者羅になりました。そのおかげか、すぐに仕事が決まりました。
安定を求めて安易に仕事を決めたつけ
就職するのは2社目だけれど、仕事は初めてだったので、すごく張り切っていました。ですが、1週間もするうちに鈍い私も気付きました。この会社はブラックだと。
詳しい内容は割愛しますが、友人に仕事の話をするたびに心配され、家族全員から「その仕事は辞めなさい」と言われるくらいはキツかったです。
ほとんど初めての仕事だったため、普通がわからない。でも、寝不足で、金欠で、プライベートの時間も少ないので、考える気力もありませんでした。
入社して3ヶ月ほどで、同僚が過労のために救急車で搬送されるのを3回は見ていました。生活に安定感なんて感じられませんでした。なので、3回目の安定感の喪失ですね。
そんな会社でも、「社員として仕事をしている」という責任があるため、藁をもすがる思いで仕事をしていました。
転職を2回した先の安定感
年月が経ちそれから2回の転職をしました。あの時とは比べ物にもならないほど安定感を感じられる会社です。
今思うと、今までの経験があるからより安定感を感じれているのだと思います。以前の仕事と比べると、大分ぬるま湯に浸かっている感覚で安定感に浸っています。
『自分を超える法』を読んで、安定感にしがみついている自分に気付きました。
安定にしがみついている恐怖
私は今までの経験から、安定にしがみついていたら変化を強いられると学びました。
初めて就職した会社は仕事をくれなかった。
父親が仕事を失ったこと。
やっと就職できたと思ったらブラックだったこと。
他にもありますが、安定を感じていたら、ことごとく崩れ去るんですよ。
だから、常に成長しないといけないなと思い、読書を習慣にしました。
安定に染まって変化をせずにいると、いつの間にか崩れ去るんです。
そして、今、安定にしがみついている自分に気がつきました。
安定ってほとんど無意識にどっぷりと浸かっちゃうんですよね。
安定感ってなんか快楽物質に近い気がする。中毒性があって気が付いたら求めている感覚。今現在が安定感といった快楽物質に麻痺した日常なきがしてきました。
安定感よりも、変化をし続ける不安定感を求めていくようにしないと怖いですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?