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鳩が飛び立つのに賭ける

”小さい子供が公園で遊んでいる

この子供が何をするかは予想不可能だ

しかし鳩の群れに向かっていくのを見た瞬間、鳩が飛び立つのは予測できる

損をする人は子供の挙動に賭けているのだ、だから当たったりはずれたりする

子供が鳩の群れに向かうまで待つのだ、そして鳩が飛び立つのに賭ける

5年ぐらい前に公園でぼーっとしてる時に思った事

それ以来、勝てるようになった”


これは2chに書き込まれた、FXで50万円から1億円まで増やした人の書き込みで、投資家界隈で度々話題になる「鳩と子供の話」だ。僕も数年前にこの話を聞いて、ずっと印象に残っている。

僕はFXにハマって人生が破滅しかけたことがあるからFXは全く推奨していないし、そもそも2chに書かれた書き込みの時点でこの作者が本当に50万円を1億円に増やしたのかすら怪しい。しかしこの内容自体は、極めて本質的だと思っている。思っているからこそ、今も時折思い返す。


僕のポリシーの一つは「自分がコントロールできるものだけに集中する」だ。例えば天気はコントロールできない。だから雨が降った日には雨でも楽しめることを考える。晴れるようにと、てるてる坊主を一生懸命作って天に祈るのは合理的ではない。無理なものは無理だから。

同様に社会の不平等に対しても、それは僕の力ではコントロールできないものと割り切っている。今からとても裕福な親の元に生まれることはできない。自分がいる環境の中で最適と思える選択を日々選び続けることで、状況が改善していくと信じている。

政治に対しても同様で、僕はデモなど社会活動には興味がない。社会を変えるには大きな労力と影響力が必要で、その2つを手に入れるために限られた時間と体力を使うほど僕は合理性を度外視して熱くはなれなかった。どう頑張ってもルールが変えられないのであれば、決められたルールの中で勝てるよう頭を使った戦略的に振る舞う方がリターンが大きい。自分ではどうしようもできない=コントロールできないものにエネルギーを使うのはリーズナブルではない。他人が自分の思い通りになる、だなんておこがましい考えは捨てておくべきだ。自分の意思でどうにかできることだけに集中した方が、速く遠くに行ける。

「鳩と子供の話」も、本質的には同じだ。子供は僕たちの意思ではコントロールできない。しかし子供が向かっていった先にいる鳩がどうなるかは、予測が付く。本来であれば鳩も子供と同様にコントロールできない生き物だ。鳩が東に飛ぶか西に飛ぶかは誰にも分からない。しかし子供が向かっていけば、その子供から逃げる方向へ飛んでいくことは簡単に予想がつく。

予想できないものと予想できないもの同士がぶつかると、その結果は必ずしも「予想できない」わけではない。お互いが反発し合う性質であれば、ぶつかればお互い反対方向に進むだろう。逆にお互いが引き合う性質であれば、二つは一つの方向に向かって進む。

「子供」と「鳩」が何かは人によって異なる。例えば投資の世界では、子供が「Xという製薬会社」で、鳩が「投資家」になるだろう。X社の株価が上がるか下がるかは分からない。しかし「子供がある方向へ走り出す」=「X社が新薬の開発に成功」すれば、鳩である投資家はX社の株をどんどん買い、X社の株価はグングン上がることは簡単に予想がつく。

極めて簡単な例えを出したけど、こうやって自分がコントロールできないものが、どんな動きをするかを別の事象をぶつけてみて予測することは、とても大切な技術だと思う。

 鳩が飛び立つのに賭ける。自分がコントロールできることだけに集中する。これからも忘れずにいたい、大切な考え方。

それでは素敵な1日を。


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最強になるために生きています。大学4年生です。年間400万PVのブログからnoteに移行しました。InstagramもTwitterも毎日更新中!