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Allbirdsを買って買い物とは「意思表示」なんだと悟った

先日、Allbirdsを買いました。ご存知の方もいるかと思いますが、Allbirdsは今年1月に原宿にオープンしたアメリカ初のスニーカーブランドで、「世界一快適な靴」と呼ばれています。非常に軽い素材でできており、なんとスニーカーなのに洗濯機で洗うことができる画期的な商品です。

僕の友人は流行に敏感な人が多く、日本上陸前からアメリカから取り寄せて履いてる人もいるくらいで、いつか履いてみたいなあと思っていました。ちょうど大切に履いていた靴が寿命を迎えたので、原宿の店舗まで行き、その場で1番人気のRunnersを買いました。

お値段は1万2500円。僕が今まで履いてきた靴よりだいぶ高価です。昔読んだ方もいるかもしれませんが、僕はずっとAmazonで買える3000円の靴を愛用していました。

その4倍以上の値段ですから、かなりの出費です。しかし不思議と高いと思うことはありませんでした。むしろ、「こんな素敵な靴が1万2500円で買えていいのか!」と喜んだくらいです。それはなぜでしょう。

この日、Allbirdsの店舗で僕はあることに気がつきました。それは「買い物って、意思表示なんだ」ということです。

Allbirdの靴は、ほぼ全ての素材にリサイクル可能な天然素材を使用しています。僕が買ったのは最高級の羊毛素材「メリノウール」を使ったスニーカーです。試し履きして一瞬で分かったのですが、とにかく靴が軽い。通気性も抜群で足にとてもフィットしました。また靴紐はペットボトルの再生プラスチックで作られており、ソール部分も本来は石油を使うところですが植物油が原料として使われています。

一方で同じ1万2500円を払えば、Allbirdsと同程度の通気性やフィット感のある高機能なスニーカーを買うことができるはずです。もしくは今までのように3000円の靴でも全く問題なく快適に履くこともできたでしょう。ではなぜ4倍以上のお金を払ってまでAllbirdsを買い、さらに「高いな」と躊躇することなく購入することができたのかと言うと、僕にとってAllbirdsを買うことは靴を手に入れること以上に「環境に配慮した製品を僕は選びました」と言う意思表示になると考えたからです。

僕は全てのお金の使い道の意味を必ず考えます。例えば一駅先まで電車で移動するとき。1.5kmくらいなら歩いて移動することも可能です。徒歩なら20分で、電車なら2分で移動することができます。ここで0円で歩くか、150円払って電車に乗るか、どっちが僕にとって得なのかをいつも考えます。

前者のメリットは150円節約できることです。一方で後者のメリットは150円払って「20分という時間」「1.5km歩いて消費する体力」を買うことができます。

僕なら後者を選びます。仮に僕の時給を1200円とすると、僕は20分の時間を使って400円の価値を生み出すことができます。電車賃150円を引いても250円得します。よって電車に乗って時間と体力を買う方が経済合理性があるのです。

もちろん天気が良くて散歩したい気分だったら喜んで歩くときもあります。電車に使う150円をコーヒーにでも使って、飲みながら街を歩いた方が幸福度が高いかもしれません。このように場合によってどっちを選ぶかは変わりますが、大切なのはどんなときもどちらの選択が今の自分にとっては合理的なのかを考えることです。

Allbirdsに話を戻しましょう。僕に与えられた選択肢は「いつもの3000円の靴を買う」「環境に配慮した機能性抜群のAllbirdsを1万2500円で買う」の2つです。経済合理性を考えるなら、差額9500円以上の価値を感じたならAllbirdsの靴を僕は選ぶことができます。

今回の場合は、「環境に配慮した製品を僕は選びました」という意思表示を靴を通して発信すること、そして長時間履いても疲れないほど軽い、洗濯機で洗えて清潔に保てるという機能性に9500円以上の価値があると判断し、Allbirdsの購入に至ったわけです。

実際に店舗で店員さんと話しながら靴を選んで感じたのですが、店員さんのAllbirdsへの愛がとても伝わり、一緒になって色やサイズを選んでくれて楽しい体験ができました。メリノウールなど素材を紹介するパネルもあり、商品に込められた願いをリアルに実感することもできました。これもまた付加価値のある体験でした。

そして今回のAllbirdsに限らず、商品を買うことって全て何らかの意思表示なんだと悟りました。例えば僕は高級なブランドものの服は一切買わず、ユニクロばかり着ています。これは「僕はブランドを身に纏うことには重きをおかず、機能性を重視し、筋トレで体を魅力的にすることを優先しています」という意思表示だと考えることもできるわけです。

他にも鶏胸肉ばかり自炊して食べるのは「筋肉を育てるために高タンパクな食品を食べ、外食してお金を使うよりも自炊して出費を抑えることを優先しています」という意思表示になります。

そのまた逆も然り。高級ブランドを身につけることは、「このブランドの価値観や世界観に共感している」ことを表すことになります。つまり、あらゆる買い物は意思表示であり、お金を使うことで自己表現をしているんですね。

もちろん何も考えずに「なんか欲しい」という理由で買う人もいるでしょう。それでも構いません。しかし今回のように「自分は何のためにお金を使うのか」と毎回考える習慣が付くと、お金への感度が上がっていきます。僕も今まではできるだけ安く済ませるのが美学だと思っていましたが、最近は考えが変わってきました。お金は自分が使いたいものにどんどん使うべきで、合理的に使えばそれは投資になり、何倍にもなって自分に返ってきます。事実、さっきの電車の例のように日常の些細な出費にも意味を考える習慣がついてから、勉強や仕事などいろんな事に対する思考力が上がりました。ぜひ皆さんにも試して欲しいです。

Allbirdsで靴を買ったことで、「買い物とは”意思表示”である」ことを悟りました。ぜひ皆さんも日頃のお金の使い道に意味を考えてみてください。それでは素敵な1日を。

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