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【失敗を語る4】高校の授業をほぼ全部寝ていた話


「一日何時間寝てますか?」

この質問は気になるのは分かるけどそれ知ったところで何か意味あるの質問ランキングTOP3に入ると思う。人によって最適な睡眠時間なんてバラバラなんだから、知ったところで参考にならないと僕は思ってしまう。ちなみに僕は最近7時間は寝ている。これは昼寝も含めた時間で、だいたい夜は6時間〜6時間半、昼寝は15分から長くて1時間程度だ。もともと睡眠時間がそんなに長くないので朝は早くに目が覚めてしまう。そのかわりにお昼を食べると痛烈な眠気に襲われ、昼寝をしないと午後の作業が何もできなくなってしまう。

睡眠は脳を最大限働かせるために絶対に取らなくてはいけないものだ。しかし高校時代、僕は3年間の授業をほぼ全て寝てしまうというとんでもない過ちを犯した。その苦い経験から反省し、今は適度な睡眠をとることを心がけている。失敗を語るシリーズ第4弾では、そんな過去の睡眠にまつわる失敗から、適切に眠ることの大切さを語りたいと思う。

高校時代、僕は水泳部に入っていて、とんでもなく練習がハードだった。毎日毎日5kmから多い日は15kmも泳ぐ日があった。もともと野球をやっていたので水泳はほぼ素人で、インハイ出場者と一緒にめちゃくちゃハードなメニューをこなし、朝練がある日は朝4時起きで始発で学校に向かったりするなど、今思い返せばよく3年間頑張れたなと感心するくらいハードだった。そこまで泳いだ経験がない人でも、体育の水泳の授業のあとの眠気を覚えている人は多いと思う。当時の部活後の疲れはあの水泳の授業後の眠気のウルトラ強化バージョンといったところで、とにかく授業開始から5分後には意識が飛んでしまうくらい猛烈に眠かった。

僕の高校は進学校で、周りはとんでもなく頭のいい人たちで溢れていた。地元の公立中学校ではダントツの成績だった僕も、高校に入っていかに自分が井の中の蛙だったかを思い知らされた。初めて受けたテストは下位10%の成績で、一体彼らはどんだけ頭がいいんだと度肝を抜かれたわけである。そして多くの人が運動も得意だった。部活も全国大会に出るくらいレベルが高いところが多く、とんでもなくハードに活動しているのに、それをこなしながら勉強も頑張っているわけである。こいつはすげえと当時の僕は驚くと同時に、もともとドMのためか向上心の塊だったのかは不明だが、負けてらんねえと奮起して勉強も部活も全力で打ち込んだのだった。

しかし、そこで僕は誤った戦略をとってしまった。睡眠時間を削るという作戦に出てしまったのだ。毎日16時まで授業を受けて、20時まで部活をしていると勉強をする時間が取れない。どうにか勉強時間を捻出するため、部活後は教室にこもり下校時間まで粘り(校則がない学校だったので夜遅くまでいることができた)、朝は7時には登校して1時間勉強するという戦略をとったのだ。

するとどうなるか。学校から家まで1時間ほどかかるため、20時に部活を終え、教室で勉強し21時に学校を出るとすると、家に着くのは22時。そこから晩ご飯を食べて寝るまでどんなに短くても1時間半はかかる。息抜きにYouTubeを見たりゲームをすればあっという間に0時を迎えてしまう。そして7時に学校に着くには6時に起きる必要がある。30分で準備するとしても5時半には起きなくてはいけない。0時に寝れば睡眠時間はたったの5時間半。多少ずれる日もあり、ほとんど毎日5時間〜6時間の睡眠時間で生活していた。

するとどうなるだろうか。部活が終わってハイになってる夜や、起きたばかりの朝は勉強に集中できる。しかし9時から授業が始まると、前日の部活の疲れがドッと押し寄せてきてしまい、開始5分と経たずに爆睡してしまうのだ。しかも5分、10分の話ではない。30分寝続けるなんてことはざらで、なんなら50分の授業まるまる寝て終わったことも数え切れないほどあった。いくら校則がない自由な学校だったとはいえ、先生もさすがに見過ごしてはくれない。「起きてねー」と声をかけてくれる先生もいた。

僕としてもせっかくの授業を寝てしまっては授業に遅れるし後々取り戻すのに時間がかかりもったいないため、どうにか起きられるように工夫をした。フリスクを食べて目を覚ましたり、授業の合間に顔を洗いに行ったり。自主申告して寝ないよう、立って授業を受けたこともあった。しかしどれも付け焼き刃な処置にしか過ぎず、意識が飛ばなくても睡眠不足で意識が朦朧としているため全然集中できず、全く意味がなかった。

当時、1日5時間授業がある日は冗談抜きで3時間は寝ていたと思う。周りからもどんだけ寝るんだお前はと驚かれていた。特にお昼ご飯後の眠気が強烈で、2時間くらい机に突っ伏して一度も意識が戻らないこともあった。

今振り返れば貴重な授業を受けながらなんてもったいないことをしたんだろうと思う。先生も本当に尊敬できる人ばかりで、彼らの授業を寝て過ごしたのはなんとも惜しい。そしていかに睡眠が重要なのかも、痛いほど思い知ることができた。

いろいろな試行錯誤の中で、一番効果があったのが昼寝だった。10分休みに仮眠を取るだけで、昼休みに突っ伏して寝るだけで、眠気は劇的に改善された。僕の場合、ちょっとでも眠気を感じると一切集中できなくなってしまう。カフェインで無理やり目をこじ開けても根本的な睡眠不足は解決されない。睡眠時間が足りないならその分寝るしかないわけで、5時間や6時間の睡眠では足りない分を授業中に寝ることで補っていたのだ。

寝て聞いていなかった分は自分で後から勉強し、どうにか追いつくように進めた。しかし授業以上に理解が進むことはない。学校のテストはなんとかできても、受験は惨敗だった。授業を疎かにしたことも影響してか、東大に数学0点で落ち、滑り止めにも全部落ち、浪人してしまったというわけだ。

しかし僕とてバカではない。浪人中は高校時代の反省を生かし、睡眠をしっかり取るようにした。遅くとも0時には就寝。7時間は寝て7時に起きる。予備校では授業の合間はほぼ全て仮眠に当て、午前も午後もフルパワーで授業に臨めるように工夫した。結果として授業で寝ることはほぼなくなり、効率よく予備校で学ぶことができた。

世の中には眠らなくてもフルで働ける人がいるらしい。ショートスリーパーと呼ばれる人たちだ。ナポレオンやエジソンは4時間しか眠らなかったと言われている。タレントの武井壮に至っては2時間しか寝ていないらしい。その真偽はさておき、「これだけ寝れば大丈夫!」なんていう絶対的な睡眠時間なんてものは存在しない。それぞれ人にあった睡眠時間があり、頭と体がフルに働くように眠るのが一番なのだ。こればっかりは間違いない。

今、僕は大学の授業が全てオンラインで朝の授業のために早起きする必要がなく、おまけにアクセスの良い場所で一人暮らしを始めたため移動時間も短い。要するに好きなだけ眠れるわけだ。冒頭で紹介したように夜は6時間〜6時間半。昼寝を15分〜1時間くらいとっている。そのくらいが僕にとっては一番ちょうどいい。

さらに最近は「人間が1日のうちに頑張れるのはせいぜい3時間くらい」という記事をどっかで読んで以来、頑張る時間をそのくらいに制限している。朝起きてからの2時間、昼寝後の1時間くらいでバーっと集中してやるべきことを終わらせるのだ。その他の時間は集中しなくてもできる流れ作業や、読書をしている。今のところ頑張る時間を短くしたせいで成果が落ちたりしたことはない。むしろ上がっているくらいだ。ゆっくり考える時間が増えたおかげで、トータルの生産性が上がったのだ。

ちなみに寝るときはアイマスクをつけて光を遮断している。付けないときよりもぐっすり眠れている感覚があり非常に良い。

それとAmazonで3000円しないで買える低反発の枕がコスパ最強だった。低反発枕は数万円はする代物だと思っていたけど、これで全然大丈夫。

もしこのnoteを読んでいる人の中に睡眠を削って頑張ってる人がいたら、どうか寝ることを優先してほしい。人間は寝ないと活動できない。頭が冴えない状態で頑張っても満足がいく結果はなかなか得られない。僕の場合は特にそれが顕著で、少しでも眠気があると何もできなくなってしまう。うまくいかないときはスパッとやめて寝たりするなど、とにかく休むことで生産性が回復することを学んできた。

これから先、社会に出たり、自分で商売をするようになっても、睡眠時間を削ってまで頑張ることだけは絶対に避けたい。長く働いたり勉強することが偉いわけではない。大事なのはどれだけ成果を上げられるかだ。全力で頑張れる密度の濃い時間を増やせるよう、睡眠を大切に頑張っていきたい。

失敗を語るシリーズ、次回は「非モテを発揮して隣の女子校の美女にフラれた話」です。お楽しみに。


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