作品解説　幻獣たち

龍や麒麟、狛犬。ほかにも、さまざまな幻獣を描きたくなります。
昔の宝物や裂の文様の中の動物たちからインスピレーションを受けて、絵の中に登場させています。
さわったら温かく、フワフワしてそうな感じを出したいです。

「翅白仔虎」SSM号　2020年　wings-of-tiger蔵
ホワイトタイガーの赤ちゃんに羽をつけました。辰砂と金箔が月のイメージです。
すっくと立って飛び立つような仔虎。

噴水譚　S１５号　2020年
花から湧き出る噴水。そこから飛び立つ鳳凰。笙を吹く童子。
夢のようなパール系の絵具を塗り重ねて輝きを出しています。

「歩一歩」F3号　2020年
ぬいぐるみの象を生きているように描いた作品。少しずつ歩む神聖な可愛い象。
チカチカと光るように、丸い金を貼りました。

「環」47.5×51　絹本　2021年
猫猫しい白虎。波にふわっと出現したような軽やかさを出しました。

「朱夏」41㎝円形　2021年
円形布キャンバスに描いた作品。荒々しい波と朱雀。朱と金、銀、青の対比を楽しんでいます

「雲兎の樹」15.5×15.5㎝　個人蔵　絹本　2022年
正倉院宝物の密陀絵雲兎形赤漆櫃からイメージした作品。
羽の生えた可愛いうさぎたち。裏箔で輝きをだしています。

「仙郷」SSM号　2022年
夢の中に出てきた色のイメージ。吉野山のような桃源郷のような風景と鳳凰。
鳳凰部分は金泥を磨いて輝きを出しています。