ナカイのソラタビ

待ち合わせは12:30チリンギート エスクリバ 2019年 9月9日|バルセロナ観光編 DAY1-2

カサ・バトリョの目の前に到着した。時刻は10時を過ぎた頃だ。みんな並んでいる。係りのお姉さんに聞いて見た。

僕「この列なん分くらいで見れますか?」(英語)

係りの人「15〜20分くらいよ」

僕は考えた。なぜなら12:30にはジロー君とご飯の約束をしている。この列に並んで、尚且つカサ・バトリョ内部の見学も出来るのかを計算してみた。カサ・バトリョ内部の見学は解説オーディオ付きで1時間ちょっととして並ぶのが長くなって30分とすると。必要時間は1時間30分。現在の時刻が10時過ぎ、この計算で行けば、11時30過ぎくらいには見学を終えて、待ち合わせのお店に向かえば間に合う。

これなら大丈夫だろうと列に並ぶ。列は2つあるようだ。チケットを事前に購入している人と、チケットをその場で購入する人。僕はよくわからなかったが、事前にチケットを購入している人の方に並んでいた。当然チケットは持っていない。僕は再びユーロデータの電源を入れWiFiをつなぐ。カサ・バトリョの公式ページにアクセスして必要事項を入力していく。名前・国・支払い方法など。当然、並びながら。

そうこうしているとすぐに順番が回ってきた。ギリギリでチケットをダウンロードする事が出来て、無事にカサ・バトリョ見学を始める事が出来た。入り口で日本語版のヘッドホン式のオーディオガイドを受け取り、装着する。見学を進めていくと、至る所に番号が書いてあるので、その番号のところで、オーディオガイドの番号を押すと解説が流れる。階段を登っていき、所々でオーディオガイドを聴きながら進む。まずは道路側の部屋から始まり、徐々に屋上へと向かっていく。

浴室や洗濯室、屋根裏部屋を経由して、屋上にたどり着く。この屋上がまた素晴らしい。ガウディワールドが惜しみなくはっきされている。デザインも良いし、見晴らしも良い。なんともテンションの上がる屋上だ。屋上まで上がったら、階段を使い降りていく。その間オーディオガイドはエレベーターの解説や扉の解説が流れている。

赤座海老

ガラスの模様の理由や手すりが木製の理由など細部に至るまでの解説をしてくれている。僕はオーディオガイドと言うものを初めて利用したが、とても素晴らしいしシステムだと関心した。もちろん大好きなガウディ作品だと言うこともあるのだがオーディオガイドはおすすめである。カサ・バトリョの見学を終えたのは、予定通り11:30過ぎた頃だった。ここからジローと待ち合わせの場所xiringuito escribaを目指す。

今から向かうのは少し早いと思ったが、お店は海沿いにあるから、早くついたら散歩でもして時間を潰せばいいやと思い、出発。ジロー君からラインで送られてきた、公式HPで住所を確認。

するとMetro: L4 Ciutadella / Vila Olímpica / Llacuna / Poblenouと4つも駅名が並んでいる。とりあえずまだ時間があると言うことで一番最後に書いてあるPoblenouと言う駅に向かった。それが間違いだった・・・。

バルセロナでガチ迷子僕は方向音痴ではない。

それは自信持って言える事だ。だから、そんなに迷うことはない。xiringuito escribaは地図を見る限り海沿いだとう事が分かる。つまりは、どこの駅で降りようと海のある方向に向かえば必ず着くだろうと考えていた。Poblenou駅について階段を登って改札を出たら、そこには透き通った水の、キラキラとしたバルセロナの海岸が広がっていた。

なんて事はなくがっつりと街中だった。まだ時間もある事だし、街の看板を頼りにとりあえず海沿いを目指すことにした。時刻は11:45分。待ち合わせまでまだ45分もある。公式HPに最寄り駅として記載されているくらいだから、そこまで遠くはないから大丈夫だろうと歩き出す。散歩も兼ねて歩く、歩く、歩く。海の香りもしない。

海水浴にいくような人も見かけない。そもそも人があまりいないから急に不安が押し寄せてきた。そして歩き過ぎて、もはや自分が降りた駅がどっちの方向かもわからなくなって、どっちに向かえば海岸沿に出るのか全くわからなくなってしまった。これは完全なる迷子である。スペインのバルセロナ37歳日本人のおじさん一人完全な迷子である。

この後の予定がないなら、迷子になろうと全然構わないが、ランチを約束をしている。時間も迫って来ている。時刻は12:00を回ろうとしていた。早朝に地図を買えなかった代償をここで払うことになった。待ち合わせ時間は12:30。残りは30分程度。バルセロナの街の片隅で迷子になり、道を尋ねるような住民もいない状況。

完全なる孤独。

腐敗のムードがただよってくる。負け試合。圧倒的な静けさと不安が体の外側からじわじわと侵食し始める。それを振り払うかのように再び黄色いカバンからユーロデータを取り出し、電源を入れWiFiを繋げる。すかさずGoogleマップを立ち上げ、xiringuito escribaの住所を打ち込む。

時間が差し迫っているので、音声案内もつけて音声に従い、xiringuito escribaを目指す。向かっていた方向は大きくはズレていなかったが、地図なしではたどり着けないだろうと感じた。音声案内に従い徐々に海岸に近く。日本の海岸沿胃に近くと、海の匂いと言うか潮の匂いと言うのが漂って来るものだが、この時は全く感じなかった。この海の香りは日本の湿気が生み出すものなのかなどと考えながら、ようやく海岸沿に到着。

あとは右か左の2択。時刻は12:20もう待ち合わせまでの時間ギリギリだ。一か八かと言うわけには行かないので、引き続き音声案内に従うと左だった。浜辺の手前にある散歩道を歩いていくと、遠くに見慣れた姿の日本人を見つけた。ジロー君だ。待ち合わせは12:30チリンギート エスクリバとりあえず、お互いに無事に約束通り辿りつけたことに握手を交わす。店内を見るとまだガラガラで5〜6人しかお客さんが入っていない。開店しているのかどうかも怪しいと言う感じだが、12:30に予約もしているので、お店に入る。予約した旨を伝えると席に通される。

画像2

メニューを手渡され、選ぶ。とりあえずはビールを2つ頼む。その間にメニューを選ぶ。ちなみにこのお店はパエリヤがおすすめだとジロー君の友人に勧められようで、ここにした。つまりはパエリヤを食べに来たのだ。パエリヤ1つと前菜1つを選んで、注文したが、パエリヤ1つでは少ないよと店員さんの口車に乗せられパエリヤ1つとフィデオワ1つとサラダ1つを頼むことにした。パエリヤを頼むと先ほどの店員さんが砂時計を持ってきてくれる。

それが落ちる頃にはパエリヤが出来上がるよと言う合図だと言われた。パエリヤがくるまでの間はここまでの道中の話や、明日の予定などを話した。今回の旅のもう一つの目的イビザ島に行く予定を立てた。すでに航空券はとってあるし、1日目の宿も取っていて、2日目の宿もすでに手配済み出そうだ。さすが優秀なジロー君である。イビザ島と言うとクラブが有名でパリピの島だと思われがちだが、全くもってそうである。

僕もジロー君もそんなパリピと言うわけではないが、せっかく行くならクラブにも行きたいと言う意見で一致した。そのほかにも世界一の夕日が見れると言われる場所があったり、ヌーディストビーチがあったりと見所はいっぱいある。それらをどんな順番で回るかなどをこのランチで予定を立てた。パエリヤを食べ終わり支払いををする。72ユーロだった。時刻は14:36分。少し贅沢なランチとなってしまった。再集合は18時にカタルーニャ広場だ。そこからエルプラット空港までいき、飛行機に乗ってイビザ島を目指す。再集合時間まではまたお互いに別行動だ。

ジロー君はバルセロナのレンタルサイクルでピカソ美術館を回ったり、するそうだ。僕は少し海岸沿を歩いて少し早めに部屋に戻り、iPhoneやユーロデータの充電をしたいと思っていた。だから、xiringuito escribaでジロー君と別れた後はそのまま少し海岸沿を散歩して、ジャウメI通りを通って、ブケリア市場に行きリマ&レモネードジュースを1ユーロで購入して飲みながら、ブケリア市場内を散策した。生ハムやジュース、調味料や卵、魚介類など様々なものが並んでいる。

一通りみて回った後、時刻は16:08分。18:00までに充電を済ませて待ち合わせ場所に向かうには、そろそろ部屋に戻らなければならない。カタルーニャ広場のメトロからL1に乗り、最寄り駅のRocafortに向かう。部屋に戻りまずは充電。撮影用で持っているiPhone6とインターネットにつなぐ用のiPhone7。さらにこの度の命綱WiFiにつなぐ為のユーロデータ。

それらを充電しつつ、僕は一旦シャワーを浴びて気分をリフレッシュ。早朝からグエル公園、カサ・バトリョと巡った興奮を抑えつつ、イビザ島の初めて体験へと浮ついた気持ちをそっと沈めるようにシャワーを浴びた。再集合の時間が近づいた、待ち合わせ場所のカフェチューリッヒに向かう・・・。

ナカイのソラタビ

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