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初めての年齢確認はチャンスでした

こんにちは!
職場のメンタルヘルス研修講師 中井裕規です!

つい最近のことなんですけど。

スーパーの買い物は中井家では私が主に担当しているんですけど、週に2-3回行く、ボクの顔を覚えている店員さんもいてくれる大好きなお店があります。

スーパーでいつもの糖質50%オフの第3のビールを持ってレジに並び、ピッとしてもらいました。

いつも楽天カード高い物するので、カードを右手に待機していたんですけど、「○○円です」という声が聞こえません。
ふと見上げると、店員さん(年配で小柄の大人しそうな女性)、固まっていました。

レジのエラーかなと思ってちょっと待ってたら、店員さんの一言

「ハタチになってます?」


アドリブに弱い大阪人なので思わず…

「え?」

聞き返してしまいました。


そこでふとコミュニケーションの神様がやってきました

(神様の声)『中井よ、お前はなんと返す?』


私はコミュニケーションに関する企業研修を年間何本もこなすプロの研修講師ですから、応用編を試されているような気分でした。


そうしたら急に湧いてきた感情がありました

『あぁ、この人は立派な人だなぁ。マスクをしていて私服で年齢のイマイチわからない男性に、仕事だから、法律だから、真っ直ぐに自分の役割を遂行するために、ためらいながらも頑張って尋ねたんだ。もし未成年だったら、お客様なのにお断りしなければならない。場合によってはクレームになったり他の店員さんを巻き込むことになってしまうかも知れないのに、勇気を出して一言を発したんだ。』

そう思うとなんだか急に泣きそうになりました。

とは言え、時間にしたら一瞬の出来事。
それに、勇気を出した素晴らしい店員さんを困らせたくないし、正しい行いをこれからも遂行してほしい。

店員さんには笑顔になってほしいと思いました。

これがコミュニケーションの神様に対する私なりのアンサーです。

大きく笑いながら「とうに30も過ぎてますわー!若く見てもらえたんやったら嬉しいわー!ありがとー!」

店員さんも、もしかしたら怖い気持ちや緊張を抱えながら年齢確認しただろうに、年齢不祥のニイチャンに笑って「ありがとう」とまで言われるとは思わなかったでしょう。
店員さんも「アハハ!」と元気な声を聞かせてくれました。


綺麗な言葉で言うと、相手の良い行いを『即時強化』や、相手の取り組みを『承認』、適切に情報を伝える『アサーション』に『ユーモア』を交えた、こんな風になるでしょうか。

企業研修でコミュニケーションをお伝えすることがよくありますが、生もののコミュニケーションは難しいですよね。
今回はいろんなところにコミュニケーションの訓練をするチャンスって転がってるんやなぁと感じるとともに、とても良い勉強をさせていただきました!

単に必要なものを買うだけでなく、人から受けるサービスってめちゃくちゃ価値の高いものですね。
いつもありがとうございます!


●筆者について
中井裕規(なかいゆうき)
精神保健福祉士、公認心理師、社会福祉士
大学、大学院にて心理学を専攻。EAP会社勤務後、大阪心理カウンセリング喜びを独立開業。職場のメンタルヘルス対策を専門としてEAP会社へのコンサルテーションを行なう。自らも企業研修や職場カウンセリングを行なう現場重視のお喋り好きな大阪人。双子の男の子を育児し、多胎家庭の支援や育児中のメンタルヘルスに関する講演活動にも積極的に取り組む。

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