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「文学」のために

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「文学の可能性」を探っていくマガジンです。YouTube、文学フリマ、句会、映像化、Tik Tok、メンバーシップ等々、文学のために何ができるか考えていきたいと思っています。不定…
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#文学

文学に賭けるって、なかなか言えない

覚悟って 意外にできない。そう簡単なものじゃない。 「覚悟を決める」、「これに殉じる」、「結果に従う」 言うなれば、自分が決めたことに責任を持つってことだけど。 どうしても、歳を重ねると、結果を想定して、あれこれ安全策を講じたり、 逃げ道を造っておいたりと、決断に対する、潔さが消えていく。 どちらかというと、うじうじ悩み、あれこれ意見を聞き、その上で覚悟っぽいことでごまかす術を覚えていく。 まあ、それが歳を重ねるとい意味かもしれない。若気の至り、無謀をしないこと。 そ

文学に疲れたとき

哲学者池田晶子さんが言っていたように、 サルと違う人間の本質は、悩むことでない、「考える」ことである。 なぜ、自分が存在するのか、なぜこの意識があるのか、考えに考えて、自らを見いだし、自らを超克することだ。 その試みは、哲学も文学も似たような目的を持つのかもしれない。 文学を娯楽にどどめるだけでなく、崇高なものになり得るとするならば、人類が自らを見いだし、超克するための「物語」、言うなれば新たなる神話を作り得るからかもしれない。 聖書も、コーランも、仏教典も、ある意味一

失われた「夏目漱石賞」を復活させて欲しい

芥川賞、三島由紀賞、谷崎潤一郎賞と、偉大なる文豪を冠した賞が数々ありますが、その中でひとり肝心な人を忘れている気がします。 それは、つまり夏目漱石先生のことです。夏目漱石賞、ありそうでない賞です。 しかし、いろいろ調べてみるとかつては存在したそうです。1946年に桜菊書房というところが、夏目漱石没後三十周年を記念して、賞を作りました。 その栄えある第一回が渡辺伍郎「ノバルサの果樹園」という小説でした(残念ながら消えてしまいましたが)。 この夏目漱石賞。なぜか第一回限り

自己紹介です。

はじめまして。 ちなみに、仲村比呂はペンネームです。 本名はバレたらまずいです。極悪な性犯罪履歴があるので(嘘です)。 そして、人様に見せられるようなルックスをしていませんので、よほどのことがない限り、顔出しはしないと思います。ちなみに、写真は撮るのは好きですが、撮られるのは大嫌いです。名古屋生まれの名古屋育ち、名古屋市在住の男です。 主に児童文学を書いていますが、俳句、詩、純文学と執筆範囲は広く、振り返れば原稿が数千枚。このままでは原稿の山に押しつぶされると思って、こ